🚨針なしで安心!「命を守る点鼻薬」がアレルギーの常識を変えるかもしれない話✨
こんにちは!ユアクリニックお茶の水の杉原桂です👨⚕️。
僕は、小児アレルギーや小児漢方(お子さんの体質に合わせて、自然の力でやさしく治していく方法ですね)にも力を入れていますが、何よりも大切にしているのは、病気になる前の予防。そして、お子さんたちが安全にワクチン接種を受けられるように願っています。
今日は、アレルギーを持つお子さんの保護者の皆さん、そしてアナフィラキシーのリスクと向き合っている皆さんにとって、とっても明るい、未来につながるニュースをお届けします!
「エピペン」だけじゃない!新しい選択肢の登場か?
「アナフィラキシー」という言葉、聞いたことがありますか?
これは、食べ物(特にナッツ類)や虫刺されなどが原因で、体中に急激で強いアレルギー反応が起きることです。例えるなら、体の中の緊急ブザーが一斉に鳴り響いてしまう状態🚨。
息が苦しくなったり(呼吸困難)、意識が遠のいたり、血圧が急に下がったり(ショック状態)と、一刻を争う事態です。このとき、命を守るためにすぐに使わなくてはいけないのが、「アドレナリン」というお薬です。
現在、このアドレナリンを自分で注射するための自己注射薬が「エピペン」(アドレナリン自己注射薬)です。太ももに「プスッ」と刺して、命をつなぎとめる、大切な緊急ツールですね。
でも、注射って、やっぱり怖いですよね?😢 特に、針が苦手なお子さんはもちろん、いざという時、慌てている保護者の方も、手が震えてしまうかもしれません。
鼻スプレーが注射と同じくらい効く!?最新の研究結果
そんな中、海外で発表された最新の研究で、私たち小児科医も「おっ!」と驚くような結果が出ました。
それは、「アドレナリンの点鼻スプレー」が、なんと注射であるエピペンと同じくらい、もしくはそれ以上に早く効く可能性があるというのです。
イギリスの研究者たちが、世界各国で行われた5つの研究データを詳しく分析したところ、
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アドレナリンが血のめぐり(血流)に到達するまでの時間:
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注射(エピペン)だと9分から45分。
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点鼻スプレーだと2.5分から20分。
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点鼻の方が、場合によっては、ずっと早く効き始める可能性がある、というデータが示されたんです!
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まるで、高速道路(注射)を使うよりも、渋滞知らずの近道(点鼻スプレー)の方が早く目的地(血流)にたどり着ける、みたいなイメージですね🚚💨。
しかも、鼻から入ったアドレナリンの血液中の濃度も、注射と比べて劣ることはなかったそうです。
院長が考える「点鼻スプレー」のメリットとは?
僕自身、アレルギー診療に長く携わってきた経験から、この点鼻スプレーが実用化されれば、こんなにも素晴らしい変化が起きると思っています。
1. 「針恐怖症」の壁を越える!
これは本当に大きい!お子さんが針を怖がって注射をためらう、またはいざという時に保護者の方が躊躇してしまうということがなくなります。針がないだけで、使うハードルはグッと下がり、命を救うための行動がタイムリー(遅れず適切に)に行えるようになるはずです。
僕の個人的な経験ですが、毎年、、お子さんのインフルエンザワクチンをしようとしたとき、針を見ただけで大泣きしてしまった子は必ずいます。もちろん、注射が嫌いなのは当たり前。でも、もし緊急時にその恐怖が命取りになってしまったらと考えると、胸が締め付けられます。この点鼻薬は、そんな不安を解消してくれる希望の光です✨。
2. 持ち運びが楽ちんで、長持ち!
この点鼻スプレーは、注射薬(エピペンは12~18カ月)よりも保存期間が2年と長いそうです。そして、おそらく注射器よりもコンパクトで持ち運びやすいでしょう。カバンやポケットに忍ばせやすく、常に携帯できるのは、非常に大きな安心材料になりますよね。
3. 周囲の人が使いやすい!
ご家族だけでなく、学校の先生や、お友達の家に遊びに行ったときなど、医療の知識がない人でも、抵抗なく、簡単にアドレナリンを投与できるようになるかもしれません。「人を傷つけてしまうかも」という、注射への心理的な壁も取り除かれます。
💡未来へ向けて:でも、まだ油断は禁物です!
もちろん、新しい治療法がすぐに日本で使えるようになるわけではありません。今回の研究結果は学会で発表されたばかりで、まだ専門家による厳しいチェック(査読)を受けて医学誌に載る前の「予備的な情報」です。
でも、海外ではすでに、このアドレナリン点鼻スプレー(ネフィー点鼻液)が、緊急治療薬として承認されている国もあります。日本でも、安全性と有効性がしっかりと確認されれば、アナフィラキシーの治療ガイドラインに組み込まれる日が来るかもしれません!
僕たちユアクリニックお茶の水の医師も、この点鼻スプレーが安心・安全な代替治療法になるのかどうか、引き続きしっかり情報をチェックしていきますよ!
💙院長からのアドバイス💙
今のところ、アナフィラキシーの緊急時の治療薬は、変わらず「エピペン」がメインです。
大切なのは、「いざという時に、ためらわずに使えること」。
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使用期限は切れていませんか?
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使い方はバッチリ覚えていますか?(服の上からでも、太ももに強く刺す!でしたね)
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ご家族や学校など、周囲の人にも使い方を伝えていますか?
予防に勝る治療はありません。もし、アレルギーやエピペンの使い方に不安があれば、いつでもユアクリニックお茶の水の僕、杉原を頼ってくださいね。
アレルギーは怖いけれど、正しい知識と準備があれば、きっと乗り越えられます。一緒に、お子さんの健やかな成長をサポートしていきましょう!
