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ねぇ、フルミスト®って本当に危ないの?👨‍⚕️ 院長が教える「うつるかも?」の本当の話

[2025.11.06]

こんにちは!ユアクリニックお茶の水 院長の杉原桂です😊

ぼくは、普段から小児アレルギー小児漢方にも力を入れて診察していますが、何よりも大事にしているのは、病気にならないようにする「予防」なんです。そして、子どもたちが安全に安心してワクチンを受けられることを心から願っています。

今日は、最近ネットでも話題になることが多い「フルミスト®」という鼻から入れるインフルエンザワクチン💉について、「ちょっと心配…」という保護者の方の不安を解消したくて、お話しさせてくださいね。

 

👃 鼻から入れるインフルエンザワクチン「フルミスト®」って何?

「フルミスト®」は、注射ではなく、鼻の中にシュッとスプレーするタイプのインフルエンザワクチンです。専門用語では「経鼻(けいび)弱毒生インフルエンザワクチン」と言います。

  • 弱毒生ワクチンって?

    インフルエンザウイルスそのものを、病気を起こさないくらい弱~くしたもの(=弱毒)を使って、体の「免疫(めんえき)」という体を守る仕組みを働かせるワクチンです。

ぼくたちが日頃から使っている注射のワクチン(不活化ワクチン)は、ウイルスを殺して作るんですが、フルミスト®は生きているウイルスを使うからこそ、より自然に近い形で免疫をつけられる可能性がある、と期待されています。

 

🗣️ みんなが心配している「水平伝播(すいへいでんぱ)」って?

さて、ここが今日のメインテーマ。フルミスト®を使うとき、「水平伝播」という言葉を聞いて、「え、誰かにうつっちゃうの?怖い!」と思っている方がいるかもしれませんね。

水平伝播(すいへいでんぱ)というのは、

ワクチンを接種した人から、ワクチンを接種していない別の人へ、弱くなったワクチンウイルスがうつってしまうこと

を言います。

まるで、風邪のウイルスがくしゃみや鼻水で周りの人にうつるように、フルミスト®を接種したお子さんの鼻水やのどの分泌物から、弱毒化されたワクチンウイルスが最長で3~4週間ほど出てくる可能性があるんです。

だから、「重い病気で免疫力がとても弱くなっている人(=重度の免疫不全者)が近くにいる場合(例:家族)は、うつらないように気を付けてね」という注意書きが、添付文書という説明書に書かれています。

 

🚨 誤解が独り歩きしていませんか?

でもね、この「水平伝播」という言葉、まるで「簡単にうつって、うつった人が大変な病気になる!」みたいに、ちょっと一人歩きしてしまっているように感じています。

「新生児の弟がいるから、上の子には絶対にフルミスト®はダメ!」とか、「接種したら1週間は幼稚園に行かせちゃいけないって言われた」なんていう話も聞くんですが、これは少し曲解されているケースもあると思うんです。

「重篤な(じゅうとくな=とても重い)疾患との関連は報告されていない」と、日本の小児科学会でも示されているように、弱毒化されているからこそ、恐ろしい感染症を引き起こすことはないと考えられています。

例えるなら、「水平伝播」は、

弱い弱いオオカミ🐺の着ぐるみを着た、子犬🐶が、他の人に少しだけ「ばあ!」って見えちゃった

程度のイメージです。

その子犬(=ワクチンウイルス)が、本当に悪いオオカミ(=本物のインフルエンザウイルス)みたいに、病気を起こす力は持っていないんですよ。

 

🧐 経験談:「あれ?うつったかな?」の落とし穴

こんな例え話がわかりやすいかもしれません。

ある小学生のAくん(仮名)がフルミスト®を接種しました。数日後、Aくんは鼻水、鼻づまり、そして38℃の発熱が出てしまいました。「あれー、ワクチンでこんなに症状出ちゃうんだね」とぼくも見ていました。

すると、その2日後、今度はお父さんが「鼻水と喉がおかしい」と来院されました。「これは、もしかしてAくんのワクチンウイルスが、お父さんに水平伝播しちゃったんじゃないか!?」と、心配になりますよね。

すぐに検査をしました。

  • Aくんの鼻水からは、インフルエンザの遺伝子(A型)が出てきました。→ これはワクチンによる反応です。

  • 一方、お父さんの鼻からは、なんとインフルエンザウイルスは検出されず、「ライノウイルス」という、いわゆる「鼻風邪の代表選手」のウイルスだけが検出されたんです!

つまり、

Aくんがワクチンで症状が出た

↓(2日後)

お父さんがたまたま違う風邪(ライノウイルス)をひいた

という、「ただの偶然の一致」だったわけです。

前後関係はありますが、因果関係(原因と結果の関係)はなかったんです。

 

💡 予防が大事だからこそ、冷静な判断を!

これが、もしインターネットの記事だったらどうなっていたでしょう?

「フルミストでカゼ症状が出た子が、すぐにお父さんにインフルエンザをうつした!危ない!」という憶測(おくそく=根拠のない推測)だけが広がり、あっという間に「危険なワクチン」という不正確な情報にすり替わってしまう可能性があります。

ぼくは、新しいワクチンも古いワクチンも、科学的な事実に基づいて、冷静に、正しく評価し、皆さんに安心・安全な予防接種を提供したいと強く思っています。

だからこそ、わからないことや心配なことがあったら、一人で悩まず、いつでもぼくたち「ユアクリニックお茶の水」を頼ってくださいね。

ぼくは皆さんと一緒に、子どもたちの健康な未来を予防で守っていきたいと思っています!😊

ご心配なこと、アレルギーや漢方のご相談も、いつでもどうぞ!

ユアクリニックお茶の水 院長 杉原 桂

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