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赤ちゃんの頭と体を強くする魔法の時間!〜楽しいタミータイムの秘密〜

[2025.05.22]

「タミータイムってよく聞くけど、何のためにやるんだろう?」

「うちの子、うつ伏せが苦手みたいで…どうしたらいいの?」

「SIDS(乳幼児突然死症候群)が心配で、うつ伏せにするのが怖い…」

新米ママのBさんは、生後4ヶ月になる赤ちゃんと毎日奮闘していました。育児書やSNSで「タミータイム」という言葉を目にするけれど、具体的にどうすればいいのか、本当に安全なのか、疑問がいっぱいでした。特に、SIDSという怖い言葉が頭をよぎり、うつ伏せにさせることにためらいを感じていました。

そんなBさんが、ユアクリニックお茶の水で開催された「赤ちゃんの発達と遊び方」というテーマの育児教室に参加しました。講師は、もちろんユアクリニックお茶の水の院長先生です。

「こんにちは!今日は皆さんと一緒に、赤ちゃんの成長を応援する『タミータイム』について、楽しく学んでいきたいと思います!」

院長先生は、いつもの優しい笑顔で挨拶しました。

「皆さん、『タミータイム』って聞いたことありますか?」

Bさんを含め、何人かのママが手を挙げました。

「タミー(tummy)というのは、英語で『ポンポン』、つまり『おなか』を意味する可愛い言葉なんですよ。日本では、『うつ伏せ練習』とか『腹ばい遊び』とも言われていますね。」

院長先生は、分かりやすい言葉でタミータイムの基本的な意味を教えてくれました。

「では、なぜタミータイムが大切なのでしょうか?大きく2つの理由があります。」

院長先生は、スライドを指しながら説明を続けました。

「一つ目は、赤ちゃんの頭のゆがみ予防です。ずっと仰向けで寝ていると、どうしても頭の後ろが平らになりやすいですよね。タミータイムでうつ伏せの姿勢をとってあげることで、頭にかかる圧力を分散させ、ゆがみの進行を遅らせたり、ゆがみを起こさせないための予防に役立ちます。まるで、粘土細工をするときに、色々な方向から優しく形を整えてあげるようなイメージです。」

Bさんは、うんうんと頷きました。頭の形を気にしていたBさんにとって、この説明はとても腑に落ちました。

「二つ目は、首から上半身の筋肉の発達です。赤ちゃんはうつ伏せになることで、頭を持ち上げようと頑張ったり、体を支えようと手を使ったりします。そうすることで、首や背中の筋肉、腕の筋肉が鍛えられます。これは、寝返りやお座り、ハイハイといった次の発達段階に進むために、とても大切な土台作りになるんですよ。まるで、小さなお家を建てる前に、しっかりとした基礎工事をするようなものです。」

院長先生の言葉に、Bさんは感心しました。単なる遊びではなく、赤ちゃんの成長にとって大切な時間なのだと改めて理解できました。

「でも、皆さん、『うつ伏せのまま寝かせることは、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスク因子なので、絶対にしてはいけません』ということを、どうか忘れないでくださいね。」

院長先生の表情が、少しだけ真剣になりました。

「SIDSは、元気だった赤ちゃんが、睡眠中に突然亡くなってしまう原因不明の病気です。予防のためには、必ず赤ちゃんが起きている間に、親御さんがそばで見守っている中でタミータイムを行ってください。そして、タミータイムが終わったら、必ず仰向けに戻して寝かせてあげてください。」

Bさんは、SIDSへの不安が大きかったため、この注意喚起に真剣に耳を傾けました。

「では、具体的にどうやってタミータイムをすればいいのでしょうか?」

院長先生は、赤ちゃんの人形を使って、実際にタミータイムのやり方を見せてくれました。

「最初はお母さんやお父さんの体の上(胸の上など)で抱っこするようにうつ伏せにしたり、硬い床やマットの上で行いましょう。最初は3〜5分から始めて、赤ちゃんが慣れてきたら、1日2〜3回、トータルで30〜60分くらい行うのが目標です。最初は赤ちゃんが嫌がることもあるかもしれませんが、顔を近づけて目線を合わせてあげたり、おもちゃを見せたりして、赤ちゃんが楽しんでできるように工夫してあげましょう。」

院長先生は、様々な工夫の例を挙げながら、タミータイムを楽しく続けるヒントを教えてくれました。

「まるで、赤ちゃんが初めて水に触れるプール遊びのように、少しずつ慣らしてあげることが大切です。最初は足先だけ、次に膝まで…といった具合に、焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。赤ちゃんが嫌がったら無理せず、休憩して、また機嫌の良い時に試してあげてくださいね。」

Bさんは、院長先生の優しい説明と、具体的なアドバイスに、不安が少しずつ解消されていくのを感じました。

育児教室の後、Bさんは早速家に帰って、赤ちゃんと一緒にタミータイムを試してみました。最初は少し首を上げるのが精一杯だった赤ちゃんも、Bさんが優しく声をかけ、おもちゃを見せると、少しずつ顔を上げる時間が増えてきました。

「すごいね!頑張ったね!」

Bさんが褒めてあげると、赤ちゃんはにこっと笑いました。その笑顔を見て、Bさんも嬉しくなりました。

タミータイムは、赤ちゃんの頭の形を整え、体を強くするだけでなく、親子の絆を深める素敵な時間でもあります。ユアクリニックお茶の水では、これからも赤ちゃんとご家族が安心して育児を楽しめるよう、様々なサポートを提供していきます。

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