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赤ちゃんの頭のゆがみ、遺伝するってホント!?小児科医が徹底解説!

[2025.03.24]

こんにちは!小児科専門医の杉原です。

今日は、赤ちゃんの頭のゆがみについて、特に「遺伝」との関係についてお話ししますね。

「うちの子の頭のゆがみ、もしかして遺伝?」

もしかしたら、そう心配されているかもしれませんね。確かに、赤ちゃんの頭のゆがみには、まれに遺伝が関係しているケースがあります。

遺伝が関係する頭のゆがみとは?

ごくまれですが、「頭蓋縫合早期癒合症(ずがいほうごうそうきゆごうしょう)」という病気があります。これは、頭の骨の縫い目が通常よりも早くくっついてしまう病気で、頭の形がゆがんでしまうことがあります。この病気は、遺伝することがあります。

でも、ほとんどの場合は遺伝とは関係ありません

安心してください。赤ちゃんの頭のゆがみのほとんどは、遺伝とは関係ありません。一番多い原因は、「向き癖」です。

赤ちゃんは、いつも同じ方向を向いて寝ていると、頭の片側が平らになってしまうことがあります。これは、赤ちゃんがまだ首の筋肉が弱く、自分で頭の向きを変えられないために起こります。

向き癖以外にも原因があるの?

まれに、「斜頸(しゃけい)」という首の筋肉の病気が原因で、頭がゆがんでしまうこともあります。

斜頸とは、首の筋肉が硬くなって、首が傾いてしまう病気です。この場合、いつも同じ方向を向いてしまうため、頭の形がゆがんでしまうことがあります。

心配な時はどうすればいい?

もし、赤ちゃんの頭のゆがみが気になったら、まずは小児科を受診してください。

小児科医は、頭の形や首の動きなどを確認し、原因を特定してくれます。

  • もし、向き癖が原因であれば、向き癖を解消するためのアドバイスをしてくれます。
  • もし、斜頸が原因であれば、専門的な治療が必要になる場合もあります。
  • ごくまれに、頭蓋縫合早期癒合症が疑われる場合は、さらに詳しい検査や治療が必要になることもあります。

早期発見・早期対応が大切

赤ちゃんの頭のゆがみは、早期に発見し、適切な対応をすることで、改善することが可能です。

「もしかして遺伝?」と不安に思うかもしれませんが、まずは小児科医に相談してみましょう。

赤ちゃんの頭の形について、どんな些細なことでも、遠慮せずに相談してくださいね。

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