ヘルパンギーナ
夏の暑い日に、お子さんが急に38°C以上の高熱を出し、「のどが痛い!」と泣き出したら、親御さんはとても心配になりますよね。「熱中症かな?」「ただの風邪?」と、頭をよぎる不安な気持ち、よく分かります。
昔はヘルプアンギーナと古い教科書には書かれていました。面白い表記だなあと学生時代に感じたのを覚えています。
言葉は変わるものですね。ゴッホ展にいったら、画家ゴーギャンもゴーガンと表記されていて、時代の変化を感じました。
今回は、夏に流行しやすいこの「ヘルパンギーナ」について、症状からお家でのケア、そして大切な感染予防のコツまで、私の経験を交えながら、詳しくお話しさせてくださいね。
ヘルパンギーナとは?
ヘルパンギーナは、主に「エンテロウイルス」という、夏が大好きなウイルスが原因で起こる、いわゆる「夏風邪」の一種です。
主な症状は、まるで「のどに小さな爆弾ができたみたい!」と感じるほどの、強い喉の痛みです。
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急な高熱: 突然、38°Cから40°Cくらいの高い熱が出ます。これが2~3日続くことが多いです。
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喉(のど)の奥にできる水ぶくれ: 喉の奥、特に扁桃腺(へんとうせん)の周りに、赤く腫れたり、小さな水ぶくれ(水疱:すいほう)や潰瘍(かいよう)ができたりします。この水ぶくれが破れると、さらに痛みが強くなります。
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食欲不振と脱水症: 喉が痛すぎて、何も食べられなくなったり、ひどい時には水分さえ飲めなくなり、体が水分不足になる「脱水症(だっすいしょう)」になってしまうことがあります。
? 「脱水症」というのは、体の中の水分が極端に減ってしまうこと。お風呂のお湯が減っちゃうみたいに、体から水分が失われて、元気がなくなっちゃうんです。
ヘルパンギーナの原因と治療
原因ウイルスに効く薬がない理由
風疹の時と同じで、ヘルパンギーナもウイルス性の病気なので、残念ながらウイルスを直接やっつける特効薬はありません。
ウイルスが起こす病気は、インフルエンザなど一部を除いて、特効薬がないことが多いんです。ヘルパンギーナの原因となるエンテロウイルスも、まさにその一つ。私たちの体の「免疫(めんえき)」という自衛隊が、時間とともにウイルスと戦って、自然に治っていくのを待つことになります。
だから、治療の基本は、熱や喉の痛みを和らげる対症療法(たいしょうりょうほう)、つまり「出てきた症状に合わせてサポートする」ことになります。
ヘルパンギーナのホームケア
家庭で気をつけたい!3つの大切なこと
ヘルパンギーナで一番大切なのは、お家でのケアです。特に次の3つのポイントをしっかり守ってあげてくださいね。
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こまめな「水分補給」が命!
喉が痛いと、水分を摂るのも一苦労です。でも、高熱で汗をかくと、体からどんどん水分が失われてしまいます。
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避けたいもの: 熱いもの、オレンジジュースなどのすっぱいもの(喉にしみて痛い!)
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おすすめ: 冷ましたおみそ汁、スープ、リンゴジュース(すりおろしリンゴもOK)、ゼリー、OS-1などの経口補水液(けいこうほすいえき)。
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コツ: コップで一気に飲むのではなく、少量(スプーン1杯からでもOK!)を回数を多く飲ませてあげましょう。まるで、喉にそっと水を染み込ませるように。
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脱水チェック: おしっこの回数が少ない、色が濃い、元気がない、泣いても涙が出ないなどのサインがあったら、脱水が進んでいる可能性があるので、すぐに受診してください。
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「食べられるもの」を少しずつ!
喉が痛くて食欲がないのは当然です。無理に食べさせようとすると、かえって嫌がってしまいます。
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避けたいもの: 硬いもの、辛いもの、熱いもの、すっぱいもの
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おすすめ: 冷ましたおじや、お豆腐、やわらかく煮込んだうどん、裏ごししたバナナ、プリン、ゼリーなど。
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コツ: 水分と同じで、冷たくて、喉ごしが良く、やわらかいものを選びましょう。アイスクリームも、喉の痛みを和らげてくれるので、少量ならOKですよ。
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「感染予防」を徹底的に!
ヘルパンギーナは、咳やくしゃみなどの飛沫(ひまつ)や、うんち(便)の中に排出されるウイルスによってうつります。熱が下がって元気になっても、1ヶ月くらいは便の中にウイルスが出ていることがあります。
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手洗い: こまめな手洗いが一番大切!特に排便後やおむつ交換後は、石鹸を使ってしっかり手洗いをしてくださいね。
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タオルの共用: 家族内でのタオルの共用は避けましょう。
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入浴: 高熱でぐったりしていなければ、お風呂に入っても大丈夫です。湯船で体が温まると、一時的に喉の痛みが和らぐこともありますよ。
登園・登校の目安
登園・登校はいつから?
熱が下がって元気があり、普段通りの食事がとれるようになれば、登園・登校は可能です。
ただし、各園や学校によってルールが異なる場合もあるので、念のため事前に確認することをおすすめします。
こんな時は再受診を
こういう時は、迷わず再受診を!
ヘルパンギーナは自然に治ることがほとんどですが、次のような症状が見られたら、迷わずにユアクリニックお茶の水にご連絡ください。
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4日以上高熱が続くとき
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水分をあまりとらず、ぐったりしているとき
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脱水のサイン(おしっこの減少、唇の乾燥、泣いても涙が出ないなど)が見られるとき
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けいれんを起こしたとき
お子さんの様子がおかしいな、いつもと違うな、と感じたら、どんな些細なことでも構いません。ご心配な時は、いつでもお気軽にご相談くださいね。
ユアクリニックお茶の水では、これからもご家族の安心と健康を一番に考え、皆様の笑顔を守るお手伝いをさせていただきます。
