こんにちは！小児科専門医の杉原です。

今日は、赤ちゃんの頭の骨のでこぼこについてお話ししますね。

「うちの子の頭、なんだかでこぼこしてるんだけど…これって大丈夫？」

もしかしたら、あなたもそう思っているかもしれませんね。初めての育児だと、ちょっとしたことでも心配になるのは当然です。でも、安心してください。赤ちゃんの頭の骨のでこぼこは、よくあることなんです。

赤ちゃんの頭の骨ってどうなってるの？

生まれたばかりの赤ちゃんって、頭の骨がまだ完全にくっついていないんです。いくつかの骨に分かれている状態なんですよ。

想像してみてください。パズルのピースみたいに、いくつかの骨が組み合わさって頭の形を作っているんです。

なぜそうなっているかというと、赤ちゃんがママのお腹から出てくるとき、狭い産道を通ってきますよね。その時に、頭の骨が少し重なり合うことで、通りやすくしているんです。

だから、生まれた直後の赤ちゃんの頭は、少しでこぼこしていたり、細長かったりすることがあります。これは、産道を通ってきた影響で、自然なことなんです。

でこぼこの原因は他にも？

他にも、

• 産瘤（さんりゅう）: これは、分娩の時に頭皮がむくんでできるものです。
• 頭血腫（ずけっしゅ）: これは、頭の骨の膜の下に出血したものです。

これらの場合も、頭がぶよぶよしたり、でこぼこしたりすることがあります。

いつまででこぼこしてるの？

これらの症状は、通常、生後数日から数週間で自然に治まってきます。

パズルのピースも、時間が経つにつれて少しずつくっついて、頭の形も丸く整ってくるイメージですね。

心配な時はどうすればいい？

もし、赤ちゃんの頭の形で気になることがあれば、1か月健診の時に医師に確認してもらうと安心です。

「こんな感じでこぼこしてるんだけど…」と具体的に質問してみましょう。

もし、心配な場合は、遠慮せずに、かかりつけの小児科を受診してくださいね。

小児科医は、赤ちゃんの成長と発達の専門家です。どんな些細なことでも、気軽に相談してください。

赤ちゃんの成長は、本当にあっという間です。不安なことは一つずつ解決して、楽しい育児ライフを送ってくださいね！