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診察をうけるとき

診察室は怖くない!小児科医がこっそり教える、受診の「正解」とちょっとしたコツ

今日は、皆さんが少しでも安心して、そしてスムーズに診察を受けられるように、私たち小児科医が「こうしてくれると、すごく助かる!」「診断がピタリと決まる!」というポイントを、こっそりお話ししようと思います。

これを知っているだけで、診察室は「怖い場所」から「作戦会議室」に変わりますよ。

名探偵には「目撃証言」が必要です

まず、誰がお子さんを連れてくるか、というお話です。 理想を言えば、「お子さんの様子を一番よく知っている人」に来てほしいんです。

診察室での私は、まるで探偵のような気分です。 犯人(病気の原因)を見つけるために、現場の状況(症状)を詳しく知りたい。でも、被害者(お子さん)はまだ上手にお話しできないことが多いですよね。 だから、目撃者(保護者の方)の証言が、何よりも重要な手がかりになるんです。

「いつから熱が出た?」「咳はどんな音?」「食欲は?」

もし、お仕事などでどうしても様子を知っている方が来られない時は、「メモ」という最強の捜査資料を託してください。 時系列で症状が書いてあると、私たちはそれだけで「おっ、このパパ(ママ)、できるな!」と心の中でガッツポーズします。情報があやふやだと、迷宮入り...とまでは言いませんが、診断に少し時間がかかってしまうことがあるんです。

母子手帳は、お子さんの「履歴書」であり「パスポート」

「何を持っていけばいいですか?」とよく聞かれます。 保険証や医療証はもちろんですが、私が声を大にして言いたいのは「母子手帳」です。

母子手帳は、ただの記録帳ではありません。お子さんの成長の歴史が詰まった、世界に一つのパスポートです。予防接種の記録や、過去の病歴を見ると、私たちは瞬時にその子の「体のクセ」や「守られている病気」を把握できます。 特に初めてのクリニックに行くときは、絶対に忘れないでくださいね。

それから、ちょっと驚かれるかもしれませんが、「うんち」や「スマホ動画」も立派な診断ツールです。 「下痢をしていて...」と言葉で説明するよりも、実物(あるいはおむつの写真)を一枚見せていただく方が、百倍雄弁に語ってくれます。 また、診察室ではケロっとしているのに、家では激しい咳をしている、なんてこともよくありますよね。そんな時は、お家での様子を動画で撮って見せてください。「百聞は一見にしかず」は、医療現場でも真実です。

待合室での「うっかり」にご注意を

診察までの待ち時間、お子さんが泣いてしまって、ついお菓子やジュースをあげたくなる気持ち、わかります。 でも、診察直前の飲食は、ちょっとだけ我慢していただけると助かります。

口の中にお菓子が残っていると、喉の奥の赤みや腫れが見えにくくなってしまうんです。それに、もし診察で喉を棒で押さえた拍子に「オエッ」となって吐いてしまったら、大変ですよね。 正確な診断のために、お口の中は空っぽの状態でスタンバイをお願いします。

あと、これは本当に遠慮しないでほしいのですが、待合室で「様子がおかしいな」と思ったら、すぐにスタッフに声をかけてください。 何度も吐いている、お腹を抱えてうずくまっている、呼吸がゼーゼーして苦しそう、あるいはグッタリして視線が合わない...。 そんな時は、順番なんて気にしなくていいんです。私たちはトリアージ(重症度判定)を行って、緊急性が高いお子さんを最優先で診る準備ができています。

診察室での会話は「キャッチボール」

いざ名前を呼ばれて診察室へ。緊張しますよね。 ここで私たちが一番知りたいのは、「今日、一番気になっていること」です。

あれもこれも伝えなきゃ、と焦らなくて大丈夫。「一番心配なのは熱です」「いや、咳で眠れていないことです」と、直球を投げてください。 そこから私が、「いつからですか?」「他には?」とボールを投げ返します。そうやって会話のキャッチボールをする中で、診断というゴールにたどり着きましょう。

たまに、「こんなこと聞いたら笑われるかな?」と遠慮される方がいますが、とんでもない! 「近所でインフルエンザが流行っている」「昨日、生卵を食べた」など、些細に思える情報が、実は重要なヒントになることもあります。

私たちユアクリニックお茶の水は、地域のお子さんたちの健やかな成長を見守る、伴走者でありたいと思っています。 病気の時だけでなく、なんとなく不安な時も、どうぞ頼ってください。 診察室を出る時、皆さんの肩の荷が少しでも軽くなっていますように。

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