思春期の鉄欠乏性貧血
思春期のお子さんをお持ちの保護者の皆様、または思春期に差し掛かるご本人様、最近、お子さん(あるいはご自身)が「顔色が悪い」「疲れやすい」「集中力が続かない」といったことはありませんか?もしかしたら、それは思春期の鉄欠乏性貧血が原因かもしれません。
思春期は、心身ともに大きく成長する大切な時期です。特に女性の場合、月経が始まることで鉄分が失われやすくなります。また、不規則な食生活や無理なダイエット、過度なスポーツなども、体内の鉄分不足を招く大きな要因となります。鉄分が足りないと、血液中の赤血球が十分に作られず、貧血の状態になってしまうのです。体がだるい、授業に集中できない、すぐにイライラしてしまうなど、お子さんにとってつらい症状が続くのは、保護者の皆様にとっても心配なことでしょう。
思春期の鉄欠乏性貧血を改善するためには、以下の3つのポイントが重要です。
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専門医による診断と適切な治療: 血液検査で鉄分不足による貧血と診断された場合、医師の指示に従い、鉄剤を内服することが最も効果的です。自己判断で鉄剤を中断せず、医師の指示通りに継続することが大切です。
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バランスの取れた食生活の改善: 鉄分は食事から摂取することが基本です。レバー、肉類、卵黄、魚類、パン、大豆、豆腐、ほうれん草、じゃがいも(皮つき)、のりなど、鉄分を多く含む食品を積極的に摂りましょう。また、ビタミンCは鉄分の吸収を助けるので、柑橘類やブロッコリーなど、ビタミンCが豊富な果物や野菜も一緒に摂ることを心がけましょう。
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生活習慣の見直し: 朝食を抜く、偏食、むら食いなどの不規則な食生活や、スナック菓子や炭酸飲料、ジュースの摂りすぎは、鉄分不足を悪化させる可能性があります。規則正しい食習慣を身につけることが大切です。
治療開始後も定期的に血液検査を行い、体内の鉄分が十分に補給されたことを確認してから、医師の判断で鉄剤の内服を中止します。治療後も、鉄分を多く含む食品を意識して摂り続けることで、貧血の再発を防ぐことができます。
貧血が回復して、成績があがった、運動スポーツの成績がよくなったという話も耳にします。
お子さんの顔色が悪かったり、疲れやすそうにしていたりするなと感じたら、まずは一度、専門医に相談してみませんか?早期に適切な診断と治療を受けることで、お子さんの健やかな成長をサポートすることができます。お気軽にご利用ください。
思春期は体と心の変化が著しい時期です。放置すると学業や日常生活にも影響が出かねません。この機会を逃さず、お子さんの健康のために一歩踏み出しましょう。
参考文献:貧血大国・日本
