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伝染性単核症=伝染性単核球症(EBウイルス感染症)

余談 伝染性単核症と伝染性単核球症は同じ病気のことです。日本の医学用語は時代の移り変わりにつれて変わっていくことがよくあります。昔の医学書を読んでいるとそういう経験をよくします。また、ニセ医者や、しったかぶりの医療者もいまの学会では使われない概念や、言葉、あるいはその関連づけが微妙に現代医学と違うことですぐにバレてしまいます。

 

伝染性単核球症は俗名「キス病」とも呼ばれ、思春期から比較的若い方(10~20代)に発症しやすいウイルス感染症です。伝染性単核球症の多くはEBウイルス(Epstein-Barrウイルス)というウイルスが原因です。しかし約10%ではサイトメガロウイルスやHIVなど他のウイルスでも似た症状がおこります。(ここから先はEBウイルスによる感染症としてお話します。)発症機序はEBVに対する細胞性免疫反応の過剰反応であると考えられており、細胞性免疫が発達した思春期以降の方が乳幼児期よりも発症頻度が高いのは、このためです。

なので、20代の患者さんには、新しい彼氏・彼女ができましたか?とお聞きすることがあります。

参照:国立感染症研究所「伝染性単核球症とは

EBウイルス感染によって引き起こされる病気で、以下の症状が出ます。

  • 突然の高熱

  • のどの痛み

  • リンパ節(特に首の)腫れ

高熱は数日間、時には1週間以上続くことがあります。全身に発疹が出たり、目の周りがむくんだりすることもあります。扁桃に白い斑点が付いたり、出血したりすることもあります。肝臓や脾臓が腫れたり、肝機能が悪化したりすることもあります。

血液検査が必要なことも 診断の助けや他の病気を除外するために、血液検査を行うことがあります。

治療 EBウイルス感染の根本的な治療法はありません。熱やのどの痛みを和らげる薬が処方されることがありますが、通常は自然に治癒します。高熱が続いたり、体力が低下したり、肝機能が悪化したりする場合は、入院治療が必要になることがあります。ABPCという種類の抗生剤をまちがって飲んでしまうと薬疹をだすことがあるため、安易な抗生剤処方する医師に受診することや自己判断の抗生剤内服は気をつけましょう。

家庭で気をつけること

  1. 高熱: 長引く高熱は体を衰弱させる可能性があるため、解熱剤を使いすぎないようにしましょう。

  2. 食事: 高熱やのどの痛みがある場合、食欲がないのは仕方がありません。消化の良い、患者が好む食べ物を与えましょう。

  3. 水分: 十分な水分補給を心がけてください。

  4. 入浴: 高熱がある時や体調が悪い時は、入浴を控えましょう。

こんなときはもう一度受診を

  • のどの痛みがひどく、水分を十分に飲めないとき。

  • 高熱が続くとき。

  • 元気がなくぐったりしているとき。

保育所・学校

  • 熱が下がり、のどの痛みがなくなるまで、5~7日休ませましょう。

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