B型肝炎ワクチン
B型肝炎って、どんな病気?
「B型肝炎」という言葉を聞いたことはありますか?これは、B型肝炎ウイルスという小さな悪いウイルスが体の中に入って、肝臓という臓器を攻撃する病気です。肝臓は、私たちの体にとって大切な働きをたくさんしています。例えば、食べ物からエネルギーを作ったり、体に悪いものを分解してくれたりする、まさに「縁の下の力持ち」のような存在です。
このウイルスに感染すると、肝臓の細胞が壊れてしまったり、肝臓の働きが悪くなってしまうことがあります。
感染した後に、すぐに症状が出る場合を「急性肝炎」と言います。熱が出たり、体がだるくなったり、そして「黄疸(おうだん)」といって、皮膚や白目の部分が黄色くなることもあります。
でも、赤ちゃんや小さなお子さんがこのウイルスに感染しても、症状がほとんど出ないことが多いんです。症状がないからといって安心はできません。大人と違って、ウイルスが体の中にずっと居座ってしまう「持続感染」という状態になりやすいのです。
持続感染になってしまうと、将来的に「慢性肝炎」「肝硬変」「肝臓がん」といった、もっと深刻な病気へと進んでしまうことがあるため、とても怖いのです。
どうしてワクチンが必要なの?
B型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。感染経路は主に3つあります。
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お母さんから赤ちゃんへの感染(母子感染):出産時に感染することがあります。
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接触感染:ウイルスを含んだ血液や体液が、皮膚の小さな傷などから入って感染します。
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性行為による感染。
以前は、輸血などによる感染や、お母さんから赤ちゃんへの感染が主な問題でした。しかし、今はこれらの対策が進み、感染する人は少なくなっています。
一方で、お父さんやご家族からの感染、つまり「父子感染」や「家族内感染」が完全にはなくなりません。
そこで、2016年10月からは、すべてのお子さんをB型肝炎から守るために、「ユニバーサルワクチン」として、B型肝炎ワクチンが定期接種になりました。これは、「すべての赤ちゃんに接種しましょう」という国の取り組みです。
ワクチンの受け方と効果
B型肝炎ワクチンは、全部で3回接種します。
一般的には、
生後2か月で1回目を接種し、その後、2回目、3回目と続きます。
このワクチンをきちんと3回接種すると、ほとんどの赤ちゃんがウイルスに対する「免疫」を獲得できます。免疫とは、体に悪いウイルスが入ってきたときに、それをやっつける「お守り」のようなものです。このお守りは、20年以上も効果が続くと言われています。
B型肝炎ワクチンは、世界中で多くの赤ちゃんに使われていて、とても安全なワクチンです。まれに熱が出たり、接種した場所が少し赤くなったり、腫れたりすることがありますが、ほとんどは自然に良くなります。
最後に
お子さんの予防接種は、ご両親にとって少し心配なことかもしれません。 でも、病気になってから治療するよりも、病気にならないように予防することが、お子さんの体にとって一番優しいことだと私は考えています。
もし何かご不安なことがあれば、いつでもご相談ください。 私たちユアクリニックお茶の水は、お父さん、お母さん、そしてお子さんの安心な毎日を全力でサポートします。
