眼や鼻のアレルギー
「くしゃみ・鼻水・目のかゆみ」にさよなら! 「アレルギー性鼻炎・結膜炎」のやさしい付き合い方
そもそも「アレルギー」って?
くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…これらが長く続く時、アレルギーかもしれません。
アレルギーは、簡単に言うと「体の中に侵入してきた、もともと悪くないもの(アレルゲン)に対して、体が過剰に反応してしまうこと」です。
これは、まるで「町の平和を守るためのお巡りさん(免疫)が、実はただの郵便屋さん(アレルゲン)を、泥棒だと勘違いして大騒ぎしてしまう」ようなイメージです。
小児科では、主にダニやハウスダスト(家のホコリ)、スギなどの花粉、ペットの毛などが原因で起こるアレルギーをよく診ています。
鼻の「アレルギー性鼻炎」ってどんな症状?
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くしゃみ・鼻水が止まらない:朝起きた時や外から帰ってきた時など、急に症状が出ることが多いです。
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鼻づまり:鼻の奥が腫れてしまい、息苦しくなってしまうこともあります。
【治療】 治療の柱は、この「過剰な反応」を落ち着かせてあげることです。
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抗アレルギー薬(飲み薬):過剰な反応を抑えるお薬です。毎日続けて飲むことで、症状が出にくい体質に近づけることができます。一時的に症状が出た時だけ飲むよりも、効果的であることが多いですよ。
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ステロイド点鼻薬:鼻の症状が特に強い場合は、鼻の粘膜の炎症をしっかり抑えるステロイドという成分が入ったお薬を、鼻に直接スプレーします。このお薬も、わかっている以上に効果が出るのに時間がかかることがありますので、「効かないな」と思っても、指示された期間は毎日続けてみてくださいね。
目の「アレルギー性結膜炎」ってどんな症状?
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目のかゆみ、涙、目やに:目をこすると、さらに悪化してしまいます。
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まぶたの腫れ:目が赤く充血したり、まぶたが腫れたりすることもあります。
【治療】 こちらも鼻炎と同じく、「過剰な反応」を落ち着かせてあげるのが目標です。
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抗アレルギー薬(点眼薬):アレルギー反応を抑える目薬です。症状が軽くなっても、しばらくは指示通りに点し続けることが大切です。
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ステロイド点眼薬:目のかゆみや充血などの症状が特に強い時は、ステロイドの成分が入った点眼薬を短期間だけ使うことがあります。必ず医師の指示に従いましょう。
- 抗ヒスタミンの外用剤:目薬が苦手な人のため、目の周囲に1日1回だけ塗布する抗ヒスタミン剤があります。
家庭でできる「予防」のひと工夫
アレルギーの治療で一番大切なのは、できるだけアレルゲン(大騒ぎの原因)を避けることです。
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ダニ・ハウスダスト対策:
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こまめな掃除を心がけましょう。特に布団は要注意! 干すだけでなく、掃除機をかけたり、布団乾燥機を使ったりすると効果的です。
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花粉対策:
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外出時はマスクやメガネを使いましょう。
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家に入る前に、服についている花粉を玄関先で払い落とす。
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帰宅後は、手洗いうがい、顔を洗うことも大切です。
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洗濯物は、花粉が多い時期はできるだけ室内に干すのがおすすめです。
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目のかゆみ:
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目をこすってしまうと、症状が悪化します。かゆみが強いときは、冷たいタオルや冷やしたもので目を冷やしてあげると気持ちがいいですよ。
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最近では、アレルギー体質を根本から改善する「舌下免疫療法」という治療も、スギやダニのアレルギーに対して行えるようになっています。これは、アレルゲンを少しずつ体の中に取り込むことで、体を慣らしていく治療法です。ご興味のある方は、ぜひご相談くださいね。
最後に
アレルギーは、お子さんの集中力を妨げたり、夜眠れなくなったりと、生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。早めに適切な治療を始め、日常生活の工夫を続けることで、症状をコントロールすることは十分に可能です。
「これってアレルギーかな?」と少しでも感じたら、いつでもユアクリニックお茶の水にご相談ください。杉原院長が、お一人おひとりの症状に合わせて、親身になってサポートさせていただきます。
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〈執筆者情報〉
小児科 杉原 桂 院長
武蔵高校卒。昭和大学医学部卒。昭和大学病院小児科医局に入局し、千葉こども病院新生児未熟児科や町田市民病院にて勤務のほか、石垣島での医療に携わる。多摩ガーデンクリニックで院長を務めた後、2015年にユアクリニックお茶の水を開設。2018年より医療法人社団縁風会として法人化し、理事長に就任。2019年には増設したユアクリニック秋葉原で院長を務め、2025年のクリニック移転に伴い、再びユアクリニックお茶の水の院長となる。診断・治療という手段を通じて、本来の目的である患者の幸せ実現を信念とし、日々実践。医療系大学で教鞭を執り、「聴く力・伝える力」を備えた次世代の育成に尽力している。
医学博士、日本小児科学会認定 小児科専門医、
所属学会 日本小児科学会 、日本アレルギー学会 、日本医学教育学会 、日本医療マネジメント学会
