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学校、幼稚園、認定こども園、保育所において予防すべき感染症のやさしい解説

お子さんが保育所や幼稚園、学校などで集団生活をすると、感染症にかかりやすくなります。このページでは、日本小児科学会(2025年4月改訂)の資料をもとに、知っておくべき感染症について、保護者の方にわかりやすく説明します。

「どんな病気で、何日休めばいいの?」「どうやって防げばいいの?」という疑問にお答えします。

🦠 感染経路(どうやってうつるのか)

感染症は「どのルートで体に入ってくるか」によって、防ぎ方が変わります。大きく6種類のルートがあります。

💨 飛沫感染

せきやくしゃみをしたとき、小さな水のしぶきに混じった病原体を吸い込むことで感染します。しぶきは1〜2mほど飛びます。2m以上離れていれば感染リスクが下がります。

🌫️ 空気感染

病原体が空気中に漂い、同じ部屋にいるだけで感染します。麻疹(はしか)・水痘(みずぼうそう)が代表例です。非常に感染力が強く、ワクチン未接種者は特に注意が必要です。

🤝 接触感染

感染した人に直接触れる「直接接触」と、汚染されたドアノブや遊具などを触る「間接接触」があります。手で口・鼻・目を触ることで体内に入ります。

🍽️ 経口感染

病原体が混ざった食べ物や水を口から取り込んで感染します。ノロウイルスや腸管出血性大腸菌(O157など)が代表例です。

🩸 血液・体液感染

血液・唾液・傷口の分泌液などを通じて感染します。日常的な接触では感染しませんが、幼い子どもは皮膚に傷があることも多いため、注意が必要です。

🦟 節足動物感染

病原体を持つ蚊やダニが人を刺すことで感染します。デング熱・日本脳炎・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などが代表例です。虫よけや長袖着用が大切です。

💡 「母子感染」についても知っておきましょう

妊娠中や出産時、授乳中に、お母さんから赤ちゃんに感染することがあります。風疹・水痘・B型肝炎・HTLV-1などが代表例です。保育所などで働く妊娠中のスタッフへの感染防止も大切です。

🧼 感染を防ぐための方法
🙌 正しい手洗い

感染予防の基本は「手洗い」です。石鹸をよく泡立てて、手首から肘まで、流水でしっかり洗いましょう。

① 石鹸を泡立てる
② 手首〜肘まで洗う
③ 流水でしっかりすすぐ
④ 個人用タオルで拭く

おしっこ・うんち・血液・唾液などに触れた後は必ず手洗いをしてください(汗は例外)。石鹸は液体石鹸が衛生的です。

😷 せき・くしゃみへの対応(咳エチケット)

・せきやくしゃみをするときは、ティッシュや袖の内側で口・鼻を覆いましょう。
・使ったティッシュはすぐにごみ箱に捨ててください。
・不織布マスクは、感染している側がつけることで予防効果が高くなります。
2歳未満のお子さんへのマスク着用は窒息のリスクがあるため禁止です。

🗑️ 嘔吐物・下痢便の処理

・ゴム手袋・マスク(できればゴーグル)をつけてから処理しましょう。
・ペーパータオルで拭き取り、二重のビニール袋に密封して捨てます。
消毒液を噴霧(スプレー)するのはNGです。 病原体が空気中に舞い上がります。
・汚れた衣類は0.1%次亜塩素酸ナトリウムで消毒するか、廃棄します。

🏊 プール利用時の注意

・塩素濃度 0.4〜1.0ppm を必ず守ってください。
・プール前後はシャワーで体を洗いましょう。
・タオルや浮き輪の共用を避けましょう。
・排泄が自立していない乳幼児は、入る前におしりも洗ってください。

🪟 換気

空気感染対策として、こまめに部屋の換気をしましょう。30分に1回以上、数分間窓を全開にするのが目安です。

💉 予防接種(ワクチン)は感染予防の最強の武器です

日本では以下の感染症が定期接種(無料)の対象です:
ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ(DPT-IPV-Hib)、B型肝炎、麻疹・風疹(MR)、水痘、日本脳炎、結核(BCG)、Hib感染症、肺炎球菌感染症、HPV感染症、ロタウイルス感染症。

任意接種(費用がかかるが大切):おたふくかぜ、インフルエンザ、新型コロナ、A型肝炎、髄膜炎菌など。

お子さんのワクチン接種歴を確認し、未接種のものは早めにかかりつけの小児科にご相談ください。

🔬 検査の種類

感染症の診断には、いくつかの検査方法があります。医師が症状や状況に合わせて選びます。

🧬 PCR検査

病原体のDNA・RNAを増やして検出します。感度(正確さ)は高いですが、結果が出るまで数時間〜1日かかることがあります。感染力がなくなっても陽性になることがあります。

🧪 抗原検査

病原体そのものを検出します。「迅速検査(定性)」は15分ほどで結果が出ます。ただし発症直後は「陰性」になることもあります(偽陰性)。

🩺 抗体検査

感染後1〜数週間で増えるIgM抗体(最近感染した)と、IgG抗体(過去に感染した・免疫がある)を調べます。「免疫があるかどうか」を確認するときにも使います。

🍽️ 細菌培養・ウイルス分離

採取した検体を特定の条件で培養し、増えた細菌やウイルスを調べます。最も確実な方法ですが、結果が出るまで数日かかります。

💊 治療法の種類
💊 抗菌薬(抗生物質)

細菌感染に使います。ウイルスには効きません。 かぜなどのウイルス感染に抗菌薬を使うと、耐性菌(薬が効かない細菌)を増やす危険があります。医師の判断で処方された場合のみ使用してください。

🦠 抗ウイルス薬

一部のウイルスに有効な薬です。インフルエンザ(タミフルなど)、水痘・帯状疱疹、ヘルペス、新型コロナウイルスなどに使います。すべてのウイルスに効くわけではありません。

💉 抗毒素抗体

破傷風・ジフテリア・ボツリヌスなど、毒素を出す細菌の感染症に使います。毒素を中和する抗血清や免疫グロブリン製剤を投与します。

💉 免疫グロブリン

重症感染症の治療や、麻疹の発症予防として緊急的に使います。人の血液からつくられる製剤です。アレルギーのリスクがあるため医師が判断します。

🔴 第一種感染症(非常に重い感染症)
⚠️ 第一種感染症とは?

感染症法の「一類感染症」と「結核を除く二類感染症」が対象です。登校・登園の停止期間は「治癒するまで」です。日本ではほとんど発生しませんが、海外渡航後などに注意が必要です。

第一種感染症は主に海外(アフリカ・中東・アジアなど)で発生する非常に重い感染症です。日本で集団感染が起きる可能性は極めて低いですが、海外旅行から帰国後に発熱などの症状がある場合はすぐに医療機関に相談してください。

エボラ出血熱(エボラウイルス病)

登園停止:治癒まで
潜伏期間 主に8〜10日(最大21日)
感染経路 患者の血液・体液との接触
症状 突然の発熱・頭痛・筋肉痛。2〜3日で急速に悪化し、重度の下痢・出血・ショックが起きる
致命率 50〜80%(非常に危険)
保護者の方へ

西アフリカ・中央アフリカへの渡航後に発熱した場合は、すぐに医療機関に連絡してください(直接来院せず、まず電話を)。

クリミア・コンゴ出血熱

登園停止:治癒まで
潜伏期間 2〜10日
感染経路 マダニに刺される、または家畜・野生動物との接触。患者の血液・体液との接触
症状 エボラ出血熱に似た症状+重度の肝障害
致命率 15〜40%

アフリカ・中近東・ヨーロッパ東部・中央アジアなどで発生。

南米出血熱(アルゼンチン・ボリビア・ベネズエラ・ブラジル)

登園停止:治癒まで
潜伏期間 6〜17日
感染経路 南米に生息するネズミの唾液・排泄物との接触
症状 発熱・筋肉痛・頭痛・血小板減少・中枢神経障害(ふらつき・錯乱など)
致命率 最大30%

ペスト

登園停止:治癒まで
潜伏期間 腺ペスト:2〜8日 / 肺ペスト:1〜6日
感染経路 ネズミのノミが媒介 / 肺ペストは飛沫感染
症状 発熱・リンパ節の腫れ(腺ペスト)。肺への感染では呼吸困難・血痰
治療 抗菌薬が有効。早期治療が重要

日本での患者発生は1930年以降なし。アジア・アフリカ・南米では少数ながら発生あり。

マールブルグ病

登園停止:治癒まで
潜伏期間 主に8〜10日(最大21日)
感染経路 大型コウモリが宿主と考えられる。患者の血液・体液との接触
症状 エボラ出血熱に似ているが、やや軽症のことが多い
致命率 20%以上

ラッサ熱

登園停止:治癒まで
潜伏期間 6〜17日
感染経路 ネズミの糞・尿との接触。患者の血液・体液との接触
症状 エボラ出血熱に似ているが、やや軽症のことが多い
致命率 入院患者の15〜20%

中央・西アフリカで年間約20万人の感染が推定されている。

急性灰白髄炎(ポリオ / 小児まひ)

登園停止:急性期の症状が治癒するまで
潜伏期間 まひまで7〜21日
感染経路 便・唾液を介した経口感染・接触感染
症状 多くはかぜ・胃腸症状だけだが、0.1〜2%で急性のまひが起きる
💉 ワクチン情報

定期接種:DPT-IPV-Hib(5種混合)を生後2〜90か月に4回接種。パキスタン・アフガニスタンでは現在も野生株ポリオウイルスが流行しています。渡航前に接種歴を確認してください。

🏫 登校・登園基準

急性期の症状が治癒するまで出席停止。まひが残る慢性期については出席停止の必要はない。

ジフテリア

登園停止:治癒まで
潜伏期間 主に2〜7日
感染経路 飛沫感染
症状 発熱・咽頭痛・声のかすれから、呼吸困難・心不全・まひへ進行することがある
治療 抗毒素抗体、抗菌薬(ペニシリン系など)
💉 ワクチン情報

定期接種:DPT-IPV-Hib(5種混合)4回、さらに11〜13歳でDTトキソイド1回。日本での患者発生は1999年以降なし。

重症急性呼吸器症候群(SARS)

登園停止:治癒まで
潜伏期間 2〜14日(主に2〜7日)
感染経路 飛沫感染・接触感染・経口感染
症状 突然の発熱・咳・呼吸困難。肺炎や急性呼吸窮迫症候群へ進行することがある
致命率 約10%(小児の死亡例は報告なし)

2002〜2003年に中国から世界に流行。現在は発生なし。

中東呼吸器症候群(MERS)

登園停止:治癒まで
潜伏期間 主に2〜14日(中央値5日)
感染経路 飛沫感染・接触感染
症状 発熱・咳・息切れ。糖尿病・慢性肺疾患・免疫不全の方で重症化しやすい
保護者の方へ

中東への渡航後に発熱した場合は、ヒトコブラクダとの接触がなかったか確認し、すぐに医療機関に電話で相談してください。

特定鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9)

登園停止:治癒まで
潜伏期間 H5N1:2〜8日 / H7N9:主に2〜5日
感染経路 家禽(ニワトリ・アヒルなど)との濃厚接触。未殺菌乳でも感染報告あり
症状 高熱・咳。通常のインフルエンザより病原性が高く、肺炎・急性呼吸障害になりやすい

日本での発症者は確認されていない。

🟠 第二種感染症(学校・保育所で広がりやすい感染症)
⚠️ 第二種感染症とは?

空気感染または飛沫感染で広がり、学校や保育所で流行しやすい感染症です。出席停止期間は感染症ごとに個別に決まっています(症状が改善しても医師の判断が必要な場合があります)。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

発症後5日+症状軽快後1日
原因ウイルス SARS-CoV-2(SARSコロナウイルス2)
潜伏期間 1〜7日(中央値2〜3日)
感染経路 飛沫感染・接触感染。エアロゾル感染の可能性もある
お子さんの症状 オミクロン株流行後は、発熱・咽頭痛・熱性けいれん・クループ(犬が吠えるような咳)が増えた。基礎疾患がある場合は重症化リスクあり
治療 基本は対症療法。重症化リスクのある子には抗ウイルス薬(レムデシビルなど)
🏫 登校・登園基準

発症した日から5日間経過し、かつ症状が軽快してから1日経過した後に登校・登園できます。

💉 ワクチン情報

日本では任意接種(有料)。生後6か月以上から接種可能。

インフルエンザ(季節性)

発症後5日+解熱後2日(幼児は3日)
原因ウイルス インフルエンザウイルスA型(H1N1・H3N2)・B型
潜伏期間 1〜4日(平均2日)
感染期間 発熱1日前〜7日目ごろまで(幼児ではさらに長い)
感染経路 主に飛沫感染・接触感染
症状 突然の高熱(39〜40℃)・頭痛・全身の痛み・咳・鼻水。脳症を合併するとけいれん・意識障害が起きることがある
治療 抗ウイルス薬(タミフルなど)は発症後48時間以内に飲むと効果的
⚠️ 解熱剤の選び方に注意!

インフルエンザのときはアスピリンを使ってはいけません(ライ症候群のリスク)。アセトアミノフェン(カロナールなど)を選んでください。抗ウイルス薬の種類に関係なく「異常行動」が起きることがあるので、薬を飲んでいても1人にしないでください。

🏫 登校・登園基準

発症した日から5日間経過し、かつ解熱してから2日(幼稚園・保育所は3日)経過した後。抗ウイルス薬で早期解熱しても、発症5日を経過するまでは感染力が残ります。

💉 ワクチン情報

任意接種。生後6か月から接種可能(鼻スプレーワクチンは2〜19歳未満)。重症化予防効果が期待できます。

百日咳

特有な咳が消失するまで または 抗菌薬5日間終了まで
原因菌 百日咳菌
潜伏期間 主に7〜10日(5〜21日)
感染経路 飛沫感染・接触感染(春〜夏に多い)
感染期間 咳が出てから4週間ごろまで。抗菌薬を飲み始めて5日で感染力は弱まる
症状 しつこい咳が特徴。「コンコン…ヒュー(笛のような音)」の繰り返し。発熱はあまりない。生後3か月未満の乳児では無呼吸発作・肺炎・脳症になることがあり、命にかかわる
⚠️ 赤ちゃんは特に要注意!

生後3か月未満の乳児が感染すると、呼吸が止まる「無呼吸発作」を起こす危険があります。特有の咳が出ない場合もあり、診断が遅れることがあります。咳が続く場合は早めに小児科へ。

💉 ワクチン情報

定期接種:DPT-IPV-Hib(5種混合)4回。ただし就学前に抗体が下がりやすいため、日本小児科学会は就学前のDPT(3種混合)追加接種を推奨しています。学童期〜10代前半に患者が多くなっています。

🏫 登校・登園基準

特有な咳が消失するまで、または適切な抗菌薬による治療が5日間終了するまで出席停止。

麻疹(はしか)

解熱後3日経過するまで
感染力 非常に強い(空気感染・飛沫感染・接触感染)
潜伏期間 平均11〜12日(7〜18日)
感染期間 発疹出現4日前〜出現後4日
症状 ①カタル期:発熱・目の充血・鼻水・咳。口の中の頬に「コプリック斑」(白い小さな斑点)が出る ②発疹期:一旦下がった熱が再び上がり、耳の後ろから顔・全身に発疹が広がる ③回復期:発疹後に褐色の色素沈着が残る
合併症 肺炎・中耳炎・脳炎(1,000人に1〜2人)
⚠️ 接触後72時間以内ならワクチンで予防できる!

麻疹患者と接触した後、72時間以内にMRワクチン(麻疹・風疹混合)を接種すると、発症を防ぐか症状を軽くできます。「かかったことがない」「ワクチン1回のみ」の方は至急ご相談ください。

💉 ワクチン情報(2回接種が必須)

定期接種:1期(1歳)・2期(年長)のMRワクチン2回接種。成人にも未接種・1回接種の方が多いため、確認してください。

🏫 登校・登園基準

発疹とともに出た発熱が解熱してから3日経過するまで出席停止。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

腫れ出てから5日+全身状態が良好になるまで
原因ウイルス ムンプスウイルス
潜伏期間 主に16〜18日(12〜25日)
感染経路 飛沫感染・接触感染(春〜夏に多い)
症状 耳の下(耳下腺)が腫れて痛む。酸っぱいもので痛みが増す。2〜3日でピーク、3〜7日で消える
⚠️ 合併症(難聴に要注意!)

500〜1,000人に1人が回復不能な難聴(多くは片側)になります。また、10〜100人に1人で無菌性髄膜炎、3,000〜5,000人に1人で急性脳炎を合併します。難聴は治らないため、ワクチンによる予防が非常に重要です。

💉 ワクチン情報(任意接種・2回推奨)

日本では任意接種(有料)ですが、日本小児科学会は2回接種を強く推奨しています。難聴などの重篤な合併症を防ぐためにもぜひ接種してください。

🏫 登校・登園基準

耳下腺・顎下腺・舌下腺の腫れが出てから5日経過し、かつ全身状態が良好になるまで出席停止。

風疹(三日はしか)

発疹が消失するまで
原因ウイルス 風疹ウイルス
潜伏期間 主に16〜18日(14〜21日)
感染経路 飛沫感染・接触感染・母子感染(胎内感染)
感染期間 発疹出現7日前〜出現後7日
症状 淡いピンクの発疹・発熱・リンパ節の腫れ(耳の後ろ・首)。発熱は軽いことが多い
⚠️ 妊婦への感染が特に危険!

妊娠20週ごろまでにかかると、赤ちゃんに先天性風疹症候群(耳・目・心臓の異常、発達の遅れ)が起きることがあります。妊娠1か月以内の感染では50%以上の頻度です。施設でお子さんが発症した場合は保護者全員に知らせてください。妊婦のスタッフは抗体検査を行い、陰性なら休業の配慮が必要です。

💉 ワクチン情報

定期接種:MRワクチン(1歳・年長)2回。40〜50歳代の男性の約20%が十分な免疫を持っていません。家庭内の大人の接種状況も確認してください。

🏫 登校・登園基準

発疹が消失するまで出席停止。

水痘(みずぼうそう)

すべての発疹がかさぶたになるまで
原因ウイルス 水痘・帯状疱疹ウイルス(初感染で水痘、再活性化で帯状疱疹)
潜伏期間 主に14〜16日(10〜21日)
感染経路 空気感染・飛沫感染・接触感染(非常に感染力が強い)
感染期間 発疹出現1〜2日前〜すべての発疹がかさぶたになるまで
症状 赤い発疹→盛り上がった発疹→水ぶくれ→膿→かさぶた、の順に変化。同時にいろんな段階の発疹が混在する。かゆみが強い
治療 抗ウイルス薬(アシクロビル・バラシクロビル)
💡 接触後72時間以内ならワクチンで予防できる!

水痘患者と接触後、72時間以内に水痘ワクチンを接種すると発症を防ぐか症状を軽くできます。また妊婦への感染防止のため、施設での発症は保護者全員に知らせてください。

💉 ワクチン情報

定期接種:1歳以上3歳未満に2回接種。未接種の方(大人含む)はすぐに接種を。

🏫 登校・登園基準

すべての発疹がかさぶた(痂皮化)になるまで出席停止。かさぶたの中には感染性のあるウイルスはいないので安心してください。

咽頭結膜熱(プール熱)

主な症状が消えてから2日経過するまで
原因ウイルス アデノウイルス
潜伏期間 2〜14日
感染経路 接触感染・飛沫感染・プール水(夏に多い)
症状 高熱(39〜40℃)・のどの痛み・目の充血(結膜炎)・頭痛・食欲不振。3〜7日間続く
💡「プール熱」と呼ばれますが…

プールが原因のイメージがありますが、実際にはほとんどの感染は集団生活での接触感染・飛沫感染です。アデノウイルスはアルコール消毒が効きにくいため、石鹸と流水での手洗いが重要です。

🏫 登校・登園基準

発熱・咽頭炎・結膜炎などの主な症状が消えてから2日経過するまで出席停止。

結核

感染のおそれがないと医師が認めるまで
原因菌 結核菌
潜伏期間 2年以内(特に6か月以内が多い)。数十年後に発症することもある
感染経路 主に空気感染(排菌している患者の近くにいるだけで感染する可能性)
症状 初感染では最初は無症状。発熱・咳・疲れやすい・食欲不振など。乳幼児では粟粒結核(重症型)・結核性髄膜炎(最重症型)になることがある
診断 ツベルクリン反応・インターフェロンγ産生試験(IGRA)・胸部X線・菌検査
💉 ワクチン情報(BCGワクチン)

定期接種:生後5〜8か月未満が標準接種時期(12か月まで対応)。乳幼児の重症化予防に有用。

🏫 登校・登園基準

病状により医師が「感染のおそれがない」と認めるまで。目安:喀痰塗抹検査が3日連続で陰性になるまで。その後は抗結核薬の治療中でも登校可能。

髄膜炎菌性髄膜炎(侵襲性髄膜炎菌感染症)

有効な治療開始後24時間経過するまで
原因菌 髄膜炎菌
潜伏期間 主に4日以内(1〜10日)
感染経路 飛沫感染。寮・保育所での接触、キス、食器の共用などが高リスク
症状 発熱・頭痛・意識障害。発症数時間で点状出血・紫斑が現れることがある。劇症化すると全身の出血傾向・副腎出血(Waterhouse-Friderichsen症候群)が起き、非常に危険
⚠️ 発症後24時間以内の治療開始が命を救います

致命率約10%、回復後も10〜20%に聴覚障害・まひ・てんかんの後遺症が残ります。患者と密接な接触があった方(同居家族・保育所の密接接触者)は24時間以内に抗菌薬の予防投与を受けることを検討してください。

💉 ワクチン情報

任意接種(4価髄膜炎菌ワクチン)。日本小児科学会は、海外渡航予定者・学校寮での集団生活者・補体欠損症などハイリスク者への接種を推奨しています。

🏫 登校・登園基準

有効な治療開始後24時間経過するまで隔離が必要。その後は医師が判断。

🔵 第三種感染症(学校での流行を防ぐ必要がある感染症)
⚠️ 第三種感染症とは?

学校教育活動を通じて流行が広がる可能性がある感染症です。出席停止期間の基準:病状により医師が感染のおそれがないと認めるまで

コレラ

治癒するまで
潜伏期間 主に1〜2日(数時間〜5日)
感染経路 汚染された水・食物・感染者の便を介した経口感染
症状 突然の激しい水のような下痢と嘔吐。脱水が起きやすい
💡 保護者の方へ

東南アジアなど渡航後に発症することが多い。流行地では生水・生の魚介類・生野菜に注意。

細菌性赤痢

治癒するまで
潜伏期間 主に1〜3日(1〜7日)
感染経路 感染者の便を感染源とする経口感染
症状 発熱・腹痛・下痢・嘔吐が急激に現れる

腸管出血性大腸菌感染症(O157・O26・O111など)

感染のおそれがないと医師が認めるまで
潜伏期間 主に10時間〜6日(O157は3〜4日)
感染経路 生肉などを介した経口感染(100個程度の少ない菌でも感染する)。夏に多い
症状 水のような下痢・腹痛・血便。6〜7%は溶血性尿毒症症候群(HUS)・脳症を合併し、死亡することも
⚠️ 子どもに生肉・生レバーは食べさせないで!

牛・豚のレバーの生食は法律で禁止されています。肉は中心部まで火が通るまで加熱してください(中心温度75℃で1分以上)。下痢止め薬の使用は禁止(毒素が排出されなくなるため)。

🏫 登校・登園基準

5歳以上でトイレが自立しているお子さんは出席停止不要。5歳未満は便培養が2回以上連続陰性になれば登園可能。

腸チフス・パラチフス

治癒するまで
潜伏期間 主に7〜14日(3〜60日)
感染経路 経口感染(海外渡航者に多い)
症状 持続する発熱・バラ疹(体にでる発疹)。重症では腸からの出血・穿孔
💉 ワクチン情報

2025年6月ごろ日本でも腸チフスワクチンが発売予定。海外渡航予定者は接種を検討してください。

流行性角結膜炎(はやり目)

感染のおそれがないと医師が認めるまで
原因 主にアデノウイルス8型
潜伏期間 2〜14日
感染経路 飛沫感染・プール水・手指やタオルを介した接触感染
症状 まぶたの腫れ・異物感・目やに(めやに)・充血。角膜に傷が残ると視力障害になることがある
💡 アルコール消毒は効きません!

アデノウイルスはアルコール系消毒薬が効きにくいため、石鹸と流水での手洗いが大切です。タオルの共用も避けてください。

急性出血性結膜炎

感染のおそれがないと医師が認めるまで
原因 主にエンテロウイルス70型
潜伏期間 1〜3日
感染経路 接触感染
症状 急性結膜炎+白目の部分の出血(結膜出血)が特徴
🟢 その他の感染症(第三種・その他)

以下は学校・保育所で流行が起きた場合に出席停止措置が必要になることがある感染症と、通常出席停止の必要がない感染症です。

条件によっては出席停止が必要な感染症

溶連菌感染症

抗菌薬開始後24時間以降
原因 A群溶血性レンサ球菌
潜伏期間 2〜5日(扁桃炎)
感染経路 飛沫感染・接触感染
症状 発熱・のどの痛み・扁桃の腫れ。猩紅熱では全身に赤い発疹・舌がいちご状に赤くなる
治療 抗菌薬(ペニシリン系など)
⚠️ 合併症に注意

治療が不十分だと、発症数週間後にリウマチ熱・腎炎を起こすことがあります。症状がなくなっても抗菌薬のコースを最後まで飲み切ってください。

🏫 登校・登園基準

適切な抗菌薬による治療開始後24時間以降に登校・登園可能。

手足口病

症状が回復したら(停止の効果は低い)
原因 コクサッキーウイルスA16・A6・A10型、エンテロウイルス71型など
潜伏期間 3〜6日
感染経路 経口感染・飛沫感染・接触感染(夏に多い)
症状 口の中・手・足・おしりに水ぶくれができる。発熱はあまり高くない(1〜3日で解熱)。エンテロウイルス71型では髄膜炎・脳炎を合併することがある
💡 最近増えているコクサッキーA6型

水痘(みずぼうそう)と間違えることがあります。また治った後に爪が剥がれることもありますが、元に戻るので心配しないでください。

🏫 登校・登園基準

発熱がなく、口の中の水ぶくれで食事が普通にとれる状態になれば登校・登園可能。ウイルスが便から数か月排泄されるため、手洗い(特に排便後)を徹底してください。

伝染性紅斑(りんご病)

発疹のみで全身状態が良ければ登校可
原因 ヒトパルボウイルスB19
潜伏期間 通常4〜14日(最長21日ごろ)
感染経路 主に飛沫感染・母子感染(胎内感染)
感染期間 かぜ症状が出てから発疹が出るまで(発疹が出たときはもう感染力がほぼない)
症状 りんごのように両頬が赤くなる。手足にレース模様の発疹が出る
⚠️ 妊婦への感染に注意!

妊娠28週未満の妊婦が初めて感染すると、流産・死産(2〜6%)や胎児水腫(3%)のリスクがあります。施設でお子さんが発症したら保護者全員に知らせてください

🏫 登校・登園基準

発疹のみで全身状態が良ければ登校・登園可能。発疹が出た時点では感染力はほぼなくなっています。

肺炎マイコプラズマ感染症(マイコプラズマ肺炎)

症状が回復したら
潜伏期間 主に2〜3週間(1〜4週間)
感染経路 飛沫感染。家族内感染・再感染が多い(夏〜秋に多い)
症状 咳・発熱・頭痛がゆっくり進行。咳は徐々に激しくなり長く続く。中耳炎・鼓膜炎・発疹を伴うこともある
好発年齢 5歳以降、特に10〜15歳に多い。成人も感染する
💡 2024年に大規模な流行がありました

近年、耐性菌が増えており抗菌薬が効きにくいケースも。長引く咳には早めに受診してください。

RSウイルス感染症

咳が安定し全身状態が良ければ登校可
潜伏期間 主に4〜6日(2〜8日)
感染経路 接触感染・飛沫感染(近年、夏から流行が始まることが増えた)
症状 発熱・鼻水・咳・喘鳴(ゼーゼー)。年長児・大人は軽症が多いが、乳児早期では急性細気管支炎・肺炎になり人工呼吸が必要になることも
💉 予防薬情報

妊婦へのRSウイルスワクチン接種が赤ちゃんの発症予防に効果的。早産児や重症化しやすい基礎疾患のある乳児には抗RSウイルスモノクローナル抗体(ニルセビマブなど)が使用できます。

ノロウイルス感染症

下痢・嘔吐が消えた後、全身状態が良ければ登校可
潜伏期間 12〜48時間
感染経路 経口感染・接触感染・飛沫感染。乾燥した嘔吐物からの空気感染も起きる(秋〜春に多い)
症状 嘔吐と下痢が主症状。1〜3日で治ることが多いが、脱水に注意
⚠️ 嘔吐物の処理は慎重に!

アルコール消毒は効きません。0.1%次亜塩素酸ナトリウムを使用してください。嘔吐物処理時は手袋・マスク・エプロンを着用し、子どもを遠ざけて換気しながら処理してください。食品は85〜90℃で90秒以上加熱が有効です。

ロタウイルス感染症

下痢・嘔吐が消えた後、全身状態が良ければ登校可
潜伏期間 1〜2日
感染経路 経口感染・接触感染・飛沫感染(冬〜春に多い)
症状 嘔吐と下痢(白っぽい下痢便)。脱水に注意。まれにけいれん・脳症を合併
💉 ワクチン情報

2020年から定期接種(生後2か月から経口接種)。発症が大幅に減っています。

EBウイルス感染症(伝染性単核球症)

解熱し全身状態が回復したら
潜伏期間 30〜50日
感染経路 キスなどで唾液を介して感染(「キス病」とも呼ばれる)
症状 多くは無症状か軽微なかぜ症状。伝染性単核球症(数日〜数週間の発熱・リンパ節腫大・咽頭炎)になることも。まれに慢性活動性EBウイルス病・悪性リンパ腫の原因になる

思春期以降に伝染性単核球症を発症することが多い。

帯状疱疹

病変部が被覆されていれば登校可
原因 過去に水痘にかかった後、神経に潜伏していたウイルスが免疫低下時に再活性化
感染経路 水ぶくれ内のウイルスの接触感染
症状 片側の神経に沿って帯状に小さな水ぶくれが出る。かゆみ・痛みを伴う
💡 水痘未接種の子どもには水痘が移ります

帯状疱疹患者から、水痘にかかったことがない・ワクチン未接種の子どもに水痘が移ります。保育所などでは全ての発疹がかさぶたになるまで登園を控えてください。

突発性発疹

解熱し機嫌がよく全身状態が良ければ登園可
原因 ヒトヘルペスウイルス6・7型
潜伏期間 ヒトヘルペスウイルス6は9〜10日
感染経路 無症状の保育者・家族の唾液中のウイルス
症状 39.5℃以上の高熱が3〜4日続いた後、解熱とともに発疹が出現。熱性けいれんを合併することがある
好発年齢 6〜24か月が最多。5歳までに75%の子どもが感染

ボツリヌス症(乳児ボツリヌス症)

乳児では毒素が検出されなくなるまで
潜伏期間 乳児ボツリヌス症:3〜30日
感染経路 ボツリヌス菌が混入した食品(保存食・発酵食品・缶詰・はちみつ)を食べることで発症
症状(乳児) 便秘→元気がない・動作が少なくなる→無表情・瞳孔散大。呼吸に影響すると突然死の原因にも
⚠️ 1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えてはいけません!

はちみつにはボツリヌス菌の芽胞が含まれることがあります。1歳未満の赤ちゃんにはちみつは絶対に与えないでください(煮沸しても芽胞は死にません)。

日本脳炎

症状が回復したら
感染経路 ブタで増殖したウイルスをコガタアカイエカが媒介。夏〜秋に多い
症状 感染100〜1,000人に1人が発症。発熱・頭痛・けいれん・意識障害。発症した場合20〜30%が死亡、30〜50%が脳障害の後遺症を残す
💉 ワクチン情報

定期接種:1期(3歳〜)2回+追加1回、2期(9〜13歳)1回の計4回。流行地では生後6か月からの接種も可能。

💡 虫除け対策も大切

コガタアカイエカは日没ごろから活動します。野外では長袖・長ズボンを着用し、虫除け剤(ディート・イカリジンなど)を使用してください。

B型肝炎

急性期でなければ登校可
感染経路 母子感染・歯ブラシ・カミソリの共用・血液・体液感染
潜伏期間 45〜160日(平均90日)
症状 乳幼児期の感染は無症状が多いが、持続感染(キャリア)になりやすい。慢性肝炎・肝硬変・肝がんに進行することがある(10〜15%)
💉 ワクチン情報

定期接種:生後2か月から3回接種。B型肝炎ウイルスキャリアの母から生まれた赤ちゃんは出生直後から特別な予防処置が必要です。

🏫 登校・登園基準

急性肝炎の急性期でなければ登校・登園可能。B型肝炎ウイルスキャリアというだけで登校を制限する必要はありません

通常、出席停止の措置が必要ない感染症

アタマジラミ症

登校・プールに制限なし(適切な治療を行えば)

頭皮に寄生するシラミです。衛生状態が悪いからうつるわけではありません。頭と頭が触れることや、タオル・くし・帽子の共用で感染します。

症状 吸血部位のかゆみ。頭髪の根元に虫卵(薄い白色のもの)がつく
治療 薬局でシラミ駆除剤を購入。目の細かいくしで毎日丁寧に梳かして虫卵を除去。毎日シャンプー。頭髪を短くする必要はない

伝染性軟属腫(水いぼ)

登校・登園制限なし

半球状で光沢があり、中心にくぼみのある小さないぼが体や手足にできます。主に幼児期に多い皮膚疾患です。

感染経路 感染者への直接接触・タオルの共用
治療 自然に治ることが多い(6か月〜4年程度かかることも)。感染の広がりを防ぐためにピンセット摘出・液体窒素による治療も行われる
💡 プールの水では感染しません

プールそのものでは感染しませんが、プールでのタオル・浮き輪などの共用は避けてください。

伝染性膿痂疹(とびひ)

登校・登園制限なし(プールは控える)
原因 主に黄色ブドウ球菌や溶連菌
感染経路 接触感染(夏に多い)
症状 赤みのある水ぶくれや膿が破れてかさぶたになる。かゆくて引っ搔くことで広がる(「とびひ」の名前の由来)
治療 皮膚を清潔に保つ。広がった場合は抗菌薬の塗り薬・飲み薬

疥癬(かいせん)

治療開始後から登校・プール可(手つなぎは避ける)
原因 ヒゼンダニが皮膚の浅い部分に寄生する
潜伏期間 4〜6週
感染経路 手つなぎ・布団やリネン類の共用
症状 手足を中心にかゆみの強い発疹・水ぶくれ・線状に隆起した皮疹(疥癬トンネル)
治療 外用薬(イベルメクチン内服も体重15kg以上で使用可)
📋 登校・登園基準 まとめ表

よく見る感染症の潜伏期間・感染経路・登校(登園)基準をまとめました。最終的には必ず医師の判断に従ってください。

感染症名 主な潜伏期間 主な感染経路 登校・登園基準
新型コロナウイルス感染症 1〜7日 飛沫・接触 発症後5日経過+症状軽快後1日経過
インフルエンザ 1〜4日 飛沫・接触 発症後5日経過+解熱後2日(幼児は3日)経過
百日咳 7〜10日 飛沫・接触 特有な咳が消失するまで、または抗菌薬5日間終了まで
麻疹(はしか) 8〜12日 空気・飛沫・接触 解熱後3日経過
おたふくかぜ 16〜18日 飛沫・接触 腫れが出てから5日経過+全身状態が良好になってから
風疹 16〜18日 飛沫・接触・母子 発疹が消えてから
水痘(みずぼうそう) 14〜16日 空気・飛沫・接触・母子 すべての発疹がかさぶたになってから
咽頭結膜熱(プール熱) 2〜14日 接触・飛沫 主な症状が消えてから2日経過
結核 2年以内 空気感染 感染のおそれがないと医師が認めてから
髄膜炎菌性髄膜炎 4日以内 飛沫感染 治療開始後24時間経過してから
コレラ 1〜2日 経口感染 治癒してから
細菌性赤痢 1〜3日 経口感染 治癒してから
腸管出血性大腸菌(O157など) 10時間〜6日 経口感染 感染のおそれがないと医師が認めてから(5歳以上・トイレ自立なら停止不要)
腸チフス・パラチフス 7〜14日 経口感染 治癒してから(5歳以上は不要)
流行性角結膜炎(はやり目) 2〜14日 接触感染 感染のおそれがないと医師が認めてから
溶連菌感染症 2〜5日 飛沫・接触 抗菌薬開始後24時間以降
手足口病 3〜6日 経口・飛沫・接触 発熱なし・口の中の水ぶくれで食事がとれれば可
ヘルパンギーナ 3〜6日 経口・飛沫・接触 全身状態が安定していれば可
伝染性紅斑(りんご病) 4〜14日 飛沫・母子 発疹のみで全身状態が良ければ可(発疹出現時には感染力なし)
ロタウイルス感染症 1〜2日 経口感染 下痢・嘔吐が消えてから
ノロウイルス感染症 12〜48時間 経口感染 下痢・嘔吐が消えてから
肺炎マイコプラズマ感染症 2〜3週間 飛沫感染 発熱・激しい咳が治まり全身状態が良くなれば可
RSウイルス感染症 4〜6日 接触・飛沫 咳が安定し全身状態が良くなれば可
B型肝炎 45〜160日 血液・体液・母子 急性期を過ぎてから(キャリアは制限なし)
C型肝炎 6〜7週 血液・体液・母子 急性期を過ぎてから(感染者も制限なし)
突発性発疹 9〜10日 接触感染 解熱し機嫌が良く全身状態が良ければ可
日本脳炎 6〜16日 蚊の媒介 症状が回復してから
帯状疱疹 不定 接触感染 病変部が被覆されていれば可(保育所は全てかさぶたになるまで控える)
アタマジラミ症 孵化まで10〜14日 接触感染 制限なし(適切な治療をすれば)
水いぼ(伝染性軟属腫) 2〜7週 接触感染 制限なし
とびひ(伝染性膿痂疹) 2〜10日 接触感染 制限なし(プールは控える)
疥癬 4〜6週 接触感染 治療開始後から可(手つなぎは避ける)
📊 表の色の見方

赤い縦線:第二種感染症(学校保健安全法で出席停止基準が定められている)
紺の縦線:第三種感染症(医師の判断で出席停止)
緑の縦線:その他の感染症

【出典・参考資料】
本ページは「学校、幼稚園、認定こども園、保育所において予防すべき感染症の解説」(日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会、2025年4月改訂版)をもとに、ユアクリニックお茶の水が保護者向けにわかりやすく再構成したものです。
医療上の判断は必ず医師にご相談ください。記載内容は2025年4月時点の情報に基づきます。

ご不明な点は、ユアクリニックお茶の水(小児科)にお気軽にご相談ください。


〈執筆者情報〉

小児科 杉原 桂 院長

武蔵高校卒。昭和大学医学部卒。昭和大学病院小児科医局に入局し、千葉こども病院新生児未熟児科や町田市民病院にて勤務のほか、石垣島での医療に携わる。多摩ガーデンクリニックで院長を務めた後、2015年にユアクリニックお茶の水を開設。2018年より医療法人社団縁風会として法人化し、理事長に就任。2019年には増設したユアクリニック秋葉原で院長を務め、2025年のクリニック移転に伴い、再びユアクリニックお茶の水の院長となる。診断・治療という手段を通じて、本来の目的である患者の幸せ実現を信念とし、日々実践。医療系大学で教鞭を執り、「聴く力・伝える力」を備えた次世代の育成に尽力している。

医学博士、日本小児科学会認定 小児科専門医、
所属学会 日本小児科学会 、日本アレルギー学会 、日本医学教育学会 、日本医療マネジメント学会

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