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クループ

夜中、お子さんが急に「ケーン、ケーン!」とか「オウッ、オウッ」みたいな、変な咳をし始めて、びっくりして飛び起きた!なんて経験、ありませんか? まるで犬がほえるような、あるいはオットセイが鳴くような…。あの独特な咳、本当に心配になりますよね。

もしかしたら、それはクループかもしれません。

2025/12/26ブログ記事「真夜中の怪獣?アザラシ?「クループ症候群」の正体と、魔法の薬の話。」を追記しました。ステロイドがご心配になってしまう保護者さんのために。

クループとは?

クループって、名前からじゃ何のことだかさっぱりですよね(笑)。 簡単に言うと、「声帯(せいたい)」…つまり、のどの奥にある「声を出す場所」が、風邪のウイルスなんかが原因で腫れ上がってしまう状態なんです。

ちょっと想像してみてください。 普段、私たちが息をしているのどが、ストローみたいに細ーく腫れちゃったらどうでしょう? 息を吸うのが、すごく大変そうじゃないですか? あのオットセイみたいな咳は、その腫れて狭くなった場所を、空気が無理やり通るときに出る音なんです。笛みたいですよね。

私なんかも、研修医になりたての頃、夜中の救急外来で、待合室から聞こえてくるあの独特な音である咳を初めて聞いたときは、「うわ、何だこの音は!?」って、正直、かなり焦りました。 それくらい、クループの咳ってインパクトがあるんです。

クループの治療

だから、重症な子がクリニックや救急外来に来てくれたときは、まずその腫れを引かせるのが一番。 吸入といって、腫れを抑えるお薬の蒸気を吸ってもらう治療をします。これが一番早く効くんですね。しかし長持ちしません。ですのでもちろん、飲み薬もお出しします。 もし、息を吸うのがすごく苦しそうで、お家のケアだけじゃ難しそうなときは、入院をおすすめすることもあります。

お家でのケアが大切

でも、一番大切なのは、お家に帰ってからのケアなんです。 お父さん、お母さんにお願いしたいことが2つあります。

加湿

まず1つ目は、加湿! 空気が乾燥していると、のどはもっと刺激されてしまいます。加湿器があれば最高ですが、なくても大丈夫。 洗濯物を部屋の中に干したり、お風呂場に熱いシャワーを出して湯気を立てて、その蒸気を吸わせてあげるだけでも、かなり楽になります。昔ながらの知恵ですけど、これが結構効くんですよ。

水分補給

2つ目は、水分補給。 咳込んでいると、飲みたがらないかもしれません。でも、脱水がいちばん怖い。 冷たいものより、少し温かい飲み物(麦茶やお湯で薄めたジュースとか)を、スプーン一杯でもいいから、少しずつ、何回もあげるのがコツです。

クループの厄介な特徴

あ、そうそう、クループにはちょっと厄介なクセがあるんです。 それは、夜になるとひどくなりやすいこと!

昼間はクリニックで吸入してケロッとしてたのに、夜中にまたあの咳が…!っていうのは、クループのあるあるなんです。 夜は体がリラックスするモードになるせいか、気道が狭くなりやすいとも言われています。 だから、「病院から帰ってきたから安心」じゃなくて、その日の夜は特にお子さんの様子をよーく見てあげてくださいね。

こんなサインが出たらすぐに受診を

もし、

  1. 息が苦しそう(肩で息をしたり、胸がペコペコへこむ感じ)
  2. 強い咳で眠れない
  3. 水分をあまり飲んでくれない
  4. 熱が高い

こんなサインが出たら、「昨日診てもらったし…」なんて我慢しないで、夜でも救急外来を受診してください。 保育園や学校は、先生のOKが出るまで、お友達にうつさないためにも、そして何より本人がしっかり休むためにも、お休みしましょう。

あの咳を聞くと、お父さんお母さんもパニックになってしまうかもしれませんが、大丈夫。 クループは、ちゃんと対応すれば怖くありません。 私たちユアクリニックお茶の水も、しっかりサポートしますから、一緒に乗り越えましょうね。


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