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赤ちゃんの便秘

赤ちゃんの排便リズムと便秘の定義について、医学的な視点から解説いたします。

赤ちゃんの便秘を正しく理解するために

排便回数よりも大切な健康のサイン

生後1か月を経過する頃、赤ちゃんの身体には大きな変化が訪れます。それまで頻繁だった排便の回数が、急に減り始めるのです。昨日までは一日に何度もオムツを替えていたのに、急に2日から3日も音沙汰がなくなると、保護者の方が不安を感じるのは当然のことでしょう。しかし、ここで大切なのは、カレンダーを数えることではありません。赤ちゃんの便が、まるで焼きたてのパンのように柔らかく、まとまった量が出ていて、なおかつ体重が順調に増えているのであれば、それは医学的な意味での便秘ではないのです。

便秘とは?

便秘の本質は、回数の少なさではなく、排泄の困難さにあります。例えるなら、スムーズに流れる滑り台と、途中で小石が詰まって動かなくなった滑り台の違いです。便が水分を失ってコロコロと固くなり、出す時に顔を真っ赤にして苦しそうにいきんだり、硬い便が原因でお尻の穴が切れて出血したりする状態を、私たちは便秘と定義します。つまり、出口で交通渋滞が起き、スムーズな通行が妨げられているかどうかが判断の基準となります。

家庭でできる便秘への工夫

家庭でできる工夫として、まずはお腹を優しくマッサージしてあげてください。時計回りに「の」の字を描くように撫でることで、腸という名のトンネルを外側から刺激し、中のものを送り出す手助けをします。また、医師の診断のもとでマルツエキスなどを活用するのも有効な手段です。これは便に水分を呼び込み、出口を通りやすくする潤滑油のような役割を果たします。離乳食が始まっているお子様であれば、食物繊維を含む果物や野菜を積極的に取り入れることで、便という名の列車の質量を整え、進みやすくすることが可能です。

便秘への物理的な刺激

もし、物理的な刺激が必要な場合は、綿棒浣腸を試してみましょう。清潔な綿棒にオリーブ油などをつけ、お尻の穴の入り口を優しく刺激します。これは、眠っている腸のスイッチを軽く押してあげるような行為です。多くの赤ちゃんは、この刺激で排便のきっかけを掴むことができます。それでも改善が見られない場合は、市販の浣腸液を使用することもあります。浣腸が習慣化して自力で出せなくなるのではないか、と心配される方もいらっしゃいますが、その心配は無用です。むしろ、硬い便による痛みを放置し、赤ちゃんが「出すのが怖い」と我慢してしまう悪循環を防ぐことの方が、医学的にははるかに重要です。

ときどき、綿棒浣腸をしても反応がないと相談されることがあります。これはおしりへの刺激が優しすぎる場合が多いようです。こわくなってしまい、綿棒の先端部分だけを5mm程度出し入れするだけの場合に多いようです。

腸は、便によって押し広げられることによって、便が降りてきたな、と理解して、周りの筋肉を緊張させてくれます。これを真似てほしいのです。綿棒でやさしく、ぐるりと広げるような刺激を与えるようにしてみてください。力をいれすぎてはだめです。

このあたり、加減が難しいのですが、塩梅が重要です。

お気軽にご相談ください

ユアクリニックお茶の水では、赤ちゃんの健やかな成長と、ご家族の安心を第一に考えています。排便のリズムは一人ひとり異なります。回数の数字に捉われすぎず、お子様の表情や便の状態を観察してあげてください。

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