「誰でも受けられる?」フルミストの接種対象者と注意点を杉原院長が解説!
こんにちは!「ユアクリニックお茶の水」院長の杉原です。
私は小児アレルギーや小児漢方も専門としていますが、お子さんを病気から守る「予防」こそが、小児科医として最も大切にしていることです。特にインフルエンザの予防は、お子さんの健康を守る上で欠かせません。
最近、鼻にスプレーするタイプの新しいインフルエンザワクチン「フルミスト」について、「うちの子は接種できるのかな?」というご質問をよくいただきます。
今日は、フルミストを接種できるお子さんや、接種できない場合、注意が必要な場合について、皆さんの疑問にお答えしたいと思います。
1.フルミストは「誰」が接種できるの?
フルミストは、「2歳以上19歳未満」のお子さんが接種の対象となります。
この年齢範囲のお子さんであれば、注射の痛みが苦手な子でも、鼻に「シュッ」とスプレーするだけでインフルエンザの予防ができる、という点が大きなメリットですね。
2.残念ながら接種できない場合(接種不適当者)
しかし、すべてのお子さんがフルミストを接種できるわけではありません。次に挙げるような場合は、「接種不適当者(せっしゅふてきとうしゃ)」といって、残念ながらフルミストの接種ができないことになっています。
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熱があるお子さん:明らかに熱(発熱)がある場合は、接種できません。
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重い病気にかかっているお子さん:急性の病気で、かなり重い状態にあることが明らかなお子さんは接種できません。
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フルミストでアナフィラキシーを起こしたことがあるお子さん:過去にフルミストの成分で、全身に広がる重いアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こしたことがあるお子さんは接種できません。
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免疫の働きに異常があるお子さん、または免疫を抑える治療を受けているお子さん:生まれつき免疫の働きが弱かったり、病気の治療で免疫を抑える薬を使っているお子さんは、生きたウイルスを使ったワクチン(生ワクチン)であるフルミストを接種すると、かえって病気を引き起こしてしまう可能性があるため、接種できません。
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妊娠していることが明らかな方:フルミストは生ワクチンであるため、妊娠中の方への接種は原則としてできません。
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その他、医師が「接種しない方が良い」と判断した場合:ここに挙げた以外にも、お子さんの健康状態によっては、医師が予防接種は不適当だと判断する場合があります。
3.なぜ「接種できない」ことがあるの?
これらの項目は、お子さんの安全を守るために、国のルールや国際的な基準に基づいて慎重に定められています。
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例えば、免疫の働きに異常があるお子さんや妊娠中の方に生ワクチンを接種できないのは、ワクチンの中の弱毒化されたウイルスでも、体に負担をかけてしまう可能性があるからです。
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また、過去に同じワクチンでアナフィラキシーを起こした場合は、再び重いアレルギー反応を起こすリスクがあるため、避けるべきとされています。
4.杉原院長からのメッセージ
予防接種は、お子さんを病気から守るための大切な手段です。しかし、お子さん一人ひとりの体質や健康状態は異なります。だからこそ、接種の前にしっかりと診察を行い、保護者の皆さんにご説明することが非常に重要だと考えています。
「うちの子は免疫の病気があるけど大丈夫かな?」 「今、飲んでいる薬があるんだけど…」
など、ご心配なことがあれば、どんな些細なことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。杉原院長が、お子さん一人ひとりの状態を丁寧に診察し、安全に予防接種を受けられるかどうか、保護者の皆さんと一緒に最適な判断をしていきます。
お子さんの元気な笑顔が、私たち「ユアクリニックお茶の水」の何よりの願いです!
