痛くない!鼻から「シュッ」でインフルエンザ対策!杉原院長が教える新しいワクチンのヒミツ
こんにちは!「ユアクリニックお茶の水」院長の杉原です。
私が大切にしているのは「病気になる前の予防」です。特にインフルエンザの予防は、お子さんの健康を守る上で欠かせません。
皆さんが安全で安心なワクチン接種を受けられるよう、新しいワクチンについて、わかりやすくお話ししますね。
今回ご紹介するのは、日本に新しく導入された、鼻に「シュッ」とスプレーするタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」です。
「え、鼻に入れるの?」「注射じゃないの?」と、びっくりされたかもしれませんね。この新しいワクチンが、どうしてインフルエンザを防いでくれるのか、一緒に見ていきましょう!
1.痛くない秘密!フルミストってどんなワクチン?
フルミストの最大の特徴は、注射の針を使わないことです!
お子さんにとって、予防接種の注射はちょっぴり怖いもの。でも、このワクチンは鼻の中に霧状の液体をスプレーするだけ。まるで鼻炎の点鼻薬みたいなので、痛みがなく、お子さんの心理的な負担や、体の負担をぐっと減らすことができるんです。
2.フルミストはどうやってインフルエンザを防ぐの?
鼻から入るフルミストの中には、生きた「インフルエンザウイルス」の仲間が入っています。でも、怖がらないでくださいね!これは、インフルエンザにかからないように、特別な訓練を受けたウイルスなんです。
この「特別な訓練を受けたウイルス」には、3つの大切な特徴があります。
1)「寒いところが大好き!」(低温馴化)
普通のインフルエンザウイルスは、人間の体温(だいたい37℃くらい)で元気に増えますが、この訓練を受けたウイルスは、増えるのが苦手な低温(低い温度)でも効率よく増えるようにできています。
2)「熱いのはちょっと苦手…」(温度感受性)
そして、人間の体温に近い温度(だいたい37℃~39℃)になると、増えるのがとても遅くなる、または増えなくなるという性質を持っています。
例えるなら、**「鼻の中(体温より少し低い場所)では頑張るけれど、体の奥(体温が高い場所)には入れない」**ように設定されている、ということです。
3)「病気を起こさないように弱らせてある」(弱毒化)
さらに、インフルエンザで熱やだるさといった「症状」を起こさないように、前もって毒性を弱めてあります。まるで、強い鎧を脱いだ騎士のようなものですね。
この「訓練を受けたウイルス」が鼻の粘膜で少しだけ増えることで、私たちの体に「インフルエンザが来たぞ!」と知らせます。すると、体はインフルエンザに対抗する「抗体」という見張りの兵隊さんを作り始めます。
この仕組みのおかげで、もし本物のインフルエンザウイルスがやってきても、鼻やのどの入口でブロックしたり、体の奥に入り込むのを防いだりしてくれるんですよ!
3.フルミストはどのくらい効果があるの?
「鼻に入れるだけで大丈夫?」と心配になるかもしれませんね。
実は、日本で行われた2歳から19歳までのお子さんを対象とした試験では、インフルエンザにかかったお子さんの割合が、このフルミストのワクチンを接種したグループの方が、接種しなかったグループよりも約28.8%も低かったという結果が出ています。しっかり効果が期待できるワクチンなんです。
4.杉原院長からのメッセージ
フルミストは、針の痛みが苦手なお子さんにとって、とても大きな福音となるでしょう。
もちろん、どんなワクチンにも稀に起こり得るショックやアナフィラキシー(急な強いアレルギー反応)などの重大な副反応の可能性はありますが、私たちは安全に十分配慮して接種を行います。
当院では、インフルエンザだけでなく、アレルギーや漢方の専門知識も活かしながら、お子さん一人ひとりに合った「予防」を最も大切にしています。ご不安なことや、ご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
お子さんの笑顔と健やかな成長を、全力でサポートさせていただきます!
