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まさか、これが水ぼうそう?「2回打ったから大丈夫」に潜む落とし穴

[2026.01.20]

こんにちは。ユアクリニックお茶の水、院長です。

2026年に入り、藤沢市や北海道の後志地方など、各地で水痘(水ぼうそう)の流行注意報が出されています。かつては「子供なら誰でも通る道」だった病気ですが、今は定期接種として2回のワクチンを打つのが当たり前になりましたね。

おかげで、重い症状に苦しむお子さんは劇的に減りました。これは医学の勝利とも言える素晴らしいことです。しかし、最近現場でちょっと困った現象が起きているのをご存知でしょうか。

それは「ブレイクスルー水痘」という、いわばウイルスの「すり抜け現象」です。

ブレイクスルー水痘とは?ワクチン接種後の水ぼうそう

「先生、2回もワクチン打ったのに、水ぼうそうになるんですか?」

診察室でそう驚かれるお母さん、お父さんは少なくありません。そうなんです、なることがあるんです。でも、昔の水ぼうそうとは「顔つき」が全然違います。

通常、水ぼうそうといえば、高熱が出て全身にポツポツと赤い水ぶくれが広がるイメージですよね。しかし、ワクチンを接種した後に感染するブレイクスルー水痘は、まるで「少し派手な虫刺され」のような見た目をしています。

  • 熱がほとんど出ない
  • 水ぶくれが数えるほどしかなく、すぐに乾く
  • かゆみもそれほど強くない

例えるなら、「防弾チョッキを着ていたおかげで、弾は当たったけれどかすり傷で済んだ」という状態です。重症化はしっかり防げているので、お子さん本人は元気なことが多いのですが、ここが一番の注意点です。

ブレイクスルー水痘でも感染力あり!軽くても油断は禁物

本人が元気だと、つい「明日も学校へ行けるかな」と思ってしまいますよね。でも、ちょっと待ってください。

たとえ本人の症状が軽くても、体の中には本物の水痘ウイルスがいます。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)などの報告でも、ブレイクスルー水痘の患者さんは周囲への感染力を持っていることがはっきりと示されています。

特に、まだワクチンを打っていない赤ちゃんや、妊娠中のお母さん、免疫の力が弱まっている方が近くにいる場合は要注意です。ご本人にとっては「かすり傷」でも、免疫の盾を持っていない方にとっては「命に関わる大病」になりかねません。

水ぼうそうから家族を守るために:3つの約束

流行の兆しが見える今、ご家族に意識してほしいポイントをまとめました。

  1. 母子手帳をもう一度チェック!
    水ぼうそうのワクチンは「2回」がセットです。もし1回で止まっている場合は、今からでも遅くありません。すぐに予約を検討してください。
  2. 「怪しいポツポツ」を見つけたら、まずは電話
    もし流行地域にお住まいで、お子さんの体に急に発疹が出たら、受診する前に必ずクリニックに電話をください。水ぼうそうは空気感染もする非常に強い感染力を持っています。専用の待合室へご案内するなど、他の方へ広げないための準備をさせていただきます。
  3. 同居のご家族に配慮を
    もしご家族に妊婦さんや、病気療養中の方がいる場合は、すぐに医師へ伝えてください。接触してからの時間によっては、緊急でワクチンを打ったり、お薬を飲んだりすることで発症を抑えられる可能性があります。

院長からのメッセージ

「2回打ったから絶対にかからない」というわけではありませんが、ワクチンは間違いなくお子さんを苦痛から守ってくれています。もし「これって虫刺されかな?水ぼうそうかな?」と迷うようなことがあれば、一人で悩まずに私たちを頼ってくださいね。

地域の皆さんの健康な笑顔を守るために、私たちはいつでもここにいます。

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