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【院長コラム】出生数過去最少のニュース、本当に「絶望」だけでしょうか?AIと描く未来予想図

[2025.12.26]

先日、診察の合間にネットニュースで小児科関連の記事を見ていたら、ちょっとドキッとする見出しが目に飛び込んできました。

少子化の現状と小児科医としての視点

朝日新聞に掲載された記事の見出しは、

今年の出生数66万8千人程度、過去最少更新 朝日新聞推計
https://www.asahi.com/articles/ASTDP42CJTDPUTFL00VM.html

66万人という数字は、私が医者になったばかりの頃と比べると、随分と寂しい数字になったなぁ、というのが正直な感想です。診察室で赤ちゃんを抱っこするお母さんやお父さんたちも、このニュースを見て「日本はどうなっちゃうんだろう」「我が子が大人になる頃、この国は大丈夫かしら」なんて、不安に感じた方も多いのではないでしょうか。

でもね、今日は小児科医として、そして一人の人間として、ちょっと違った視点のお話をさせてください。「数が減る=悪いこと」という思い込みを、一度横に置いてみませんか?

AI技術の進化と未来への期待

実は最近、面白い動画を見たんです。「Figure」という会社のAIロボットの映像なんですが、ご存知ですか? これがもう、人間みたいに動くんですよ。洗濯物を入れたり、荷物を運んだり。今はまだ、ちょっと手元がおぼつかない新人アルバイトさんみたいですが、この成長スピードが凄まじい。

ここで少し想像してみてください。

例えば、5年から10年後。今の子供たちが中学生や高校生になる頃です。

このロボットたちが、今の何倍も賢くなって、街中の単純作業や重労働をこなしてくれるようになったらどうでしょう?

医療の質と国の未来

昔、私が研修医だった頃、先輩医師がこんなことを言っていました。

「いいか、大切なのは患者さんの数じゃない。一人ひとりにどれだけ質の高い医療を届けられるかだ」と。

これ、国にも当てはまるんじゃないかな、とふと思ったんです。

もし、AIやロボットが高い生産性を維持してくれるなら、人間はあくせくと汗水たらして単純作業をする必要がなくなります。むしろ、人口が多すぎる国の方が、「仕事がない」「ロボットに仕事を奪われた」と、たくさんの人を抱えて困窮してしまう可能性だってあるかもしれません。

人数が少ないということは、一人ひとりが使える資源が増えるということでもあります。

例えるなら、満員電車でぎゅうぎゅう詰めになりながら移動する社会から、広々としたグリーン車でゆったりと景色を楽しみながら進む社会へ変わるチャンスかもしれない、ということです。

少子化をポジティブに捉える

「少子化」という言葉には、どうしても「衰退」という暗い響きがありますよね。

でも、視点を変えれば「少数精鋭の、豊かで効率的な社会」へのシフトチェンジとも言えるのです。

もちろん、これは楽観的すぎる予測かもしれません。でも、診察室で出会う子供たちのキラキラした目を見ていると、「この子たちが大人になる未来は、きっと私たちが想像するよりずっと面白いものになる」と思えてならないのです。

AIという頼もしい「相棒」がいれば、人が減っても社会は回る。

むしろ、一人ひとりの人間が、より人間らしく、創造的なことに時間を使えるようになる。そんな未来なら、今の数字もまた違った意味に見えてきませんか?

未来を担う子どもたちへ

だから、お父さん、お母さん。

ニュースの数字に溜息をつく必要はありません。

目の前にいるその小さくて温かい命は、ロボットには代えられない、何よりも尊い宝物です。

私たちは、この子たちがAIと手を取り合って生きていく、新しい時代の準備を一緒にしていけばいいんです。

何か不安なことがあれば、いつでも診察室でお話ししましょうね。

医療のことはもちろん、こんな未来の話でも大歓迎です。


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