プレゼント:恐ろしい感染症からたくさんの命を救った現代ワクチンの父の物語
[2026.08.05]
良い本です。
とても良い本です。
ひさしぶりに、ノンフィクションで感慨深い本を読みました。
先日、府中にある、都立小児総合医療センターの小児感染症サマーセミナーに参加してきました。
感染症クイズ大会に参加したら3位の景品として、こちらの書籍をいただきました。
堀越遊歩先生のサイン入り。
この書籍、ぐいぐい引き込まれました。
黄色いマーカーをあちこちにひいてしまいましたが
これはぜひ、高校生、中学生、大学生などなど、理系に進む若者に読んでほしい。
というより、小児科医の必読書にしてほしいレベルのお話、なのです。
どうやって、動物の細胞で、ウイルスを育てるのか
なぜ胎児の細胞が使われたのか。
人類を救う仕事とはなにか。
世間の評判や収入の過多と、自分の人生の使い方とは。
いろいろ感じるところが多かった本です。
あえて例えるとしたら、 、司馬遼太郎の『世に棲む日日』で、松下村塾をたてて幕末の志士たちを教育した吉田松陰の小説をよんだ読後感にも似ていました。
ちがうのは、2005年1月にモーリス・ヒルマンが亡くなっており、彼の影響と恩恵をわたしが直接うけている世代であるということ。
私が医師になってから感染治療、ワクチン行政はダイナミックに変わっていきました。
・麻しんの撲滅に日本がほぼ成功した。(麻しん撲滅Tシャツを着て、診察していた。ママチャリ自転車レースに参加して市民アドボカシーに関わった)
・2014から水痘ワクチンが2回接種になって、ピタリと水痘を診ることがなくなった
・ポリオの経口ワクチンから、わずかですがポリオを発症してしまう患者さんがいた。恵比寿の開業医、宝樹先生たちと協力して、輸入のポリオワクチンを広げることに協力した。そうしたら国がうごいて不活化ポリオワクチンの導入が現実になった
などなど・・・
よくも悪くも、これからは、科学が死んだ暗黒時代に突入しているような気がします。
統一された価値観がない現在、数字や科学的事実よりも、一部の声や、被害者の物語といった勢いや雰囲気で、政治方針が決定しているかのようです。
そんな時代だからこそ、わかい人によんでほしい一冊です。
この本を読みたい人へ 黄色いマーカー入っていますが、先着1名にプレゼントします。
診察室で、「プレゼントの本、ほしい」と伝えて下さい。 老若男女問わず、誰でもOKです。
