メニュー

花粉症かな?正しい診断が治療の第一歩。4つの鼻炎とその違いについて

[2026.01.21]

鼻のムズムズやくしゃみが続くと、多くの方は花粉症かなと思われます。しかし、実は鼻炎にはいくつかの種類があり、原因によって対策が全く異なることをご存じでしょうか。当院、ユアクリニックお茶の水では、日本アレルギー学会のガイドラインに基づき、患者さんの症状が本当にアレルギーによるものなのかを丁寧に見極めています。

鼻炎の種類:アレルギー性と非アレルギー性

鼻炎には大きく分けて、アレルギーが原因のものと、そうでないものの2つのグループがあります。

アレルギー性鼻炎の種類

まずアレルギーのグループには、一年中症状が出る通年性アレルギー性鼻炎と、特定の時期にだけ困る花粉症があります。これらは、体の中の警備システムであるマスト細胞などが、ダニ花粉といった特定の物質を敵だと勘違いして、追い出そうと大騒ぎしている状態です。通年性のものは3歳から10歳くらいの小さなお子さんに多く、花粉症は10代から20代の若者に多いのが特徴ですが、最近は花粉症を発症する年齢が低年齢化しています。

非アレルギー性鼻炎の種類

一方で、アレルギーではないグループもあります。その代表が、血管運動性鼻炎好酸球増多性鼻炎です。血管運動性鼻炎は、例えるなら鼻のセンサーが敏感になりすぎている状態です。温度差などの刺激に反応して鼻水が出ますが、アレルギー検査をしても異常は見つかりません。好酸球増多性鼻炎は、アレルギー検査は陰性なのに、鼻水の中にアレルギー特有の細胞である好酸球が増えている少し特殊なタイプで、大人になってから発症することが多いのが特徴です。

鼻炎の原因特定と診断の重要性

診断で最も大切なのは、何が原因で鼻炎が起きているのかを突き止めることです。アレルギー性鼻炎であれば、約95パーセントの症例で原因物質を特定することができます。鼻水の成分を調べたり、血液検査で特定の物質に対する反応を確認したりすることで、一人ひとりに合った正しい治療法を選ぶことができるのです。単に鼻水を止めるだけでなく、原因を知ることで生活環境を整える対策も立てやすくなります。

鼻炎に関するQ&A

Q:検査をしたのにアレルギー反応が出ませんでした。それでも鼻炎なのですか。

A:はい、その可能性は十分にあります。アレルギー性鼻炎の診断基準を満たさず、アレルギー検査や鼻汁好酸球検査がすべて陰性である場合は、血管運動性鼻炎と診断されます。原因が違えばお薬の選び方も変わるため、検査でアレルギーではないと分かることも大切な診断の一歩です。

Q:子供がまだ小さいのですが、花粉症になることはありますか。

A:はい、十分に考えられます。以前は青年期に多いとされていましたが、最近は花粉症の発症が低年齢化していることが認められています。お子さんの様子で気になることがあれば、早めに相談してください。

Q:鼻水の中に好酸球というものがあると、必ずアレルギーなのですか。

A:いいえ、そうとは限りません。鼻汁好酸球検査が陽性であっても、皮膚テストや血清特異的IgE抗体検査などのアレルギー検査が陰性であれば、アレルギー性鼻炎ではなく好酸球増多性鼻炎と診断されます。

各種鼻炎の詳細な特徴

鼻炎の種類 特徴
好酸球増多性鼻炎 主に成人で発症し、鼻水の中に好酸球の増加が認められますが、皮膚テストや血清特異的IgE抗体検査は陰性となります。鼻症状は非典型的で、眼の症状を合併することが少ないという特徴があります。
血管運動性鼻炎 成人発症が多く、診断基準の3項目がすべて陰性の場合に診断されます。鼻の過敏性はやや亢進していますが、アレルギー反応によるものではなく、非アレルギー性の鼻炎に分類されます。
普通感冒(風邪) ウイルス感染による鼻粘膜の急性炎症です。アレルギー性鼻炎の3主徴と似た症状を呈しますが、通常は1週間程度で改善し、鼻汁好酸球検査やアレルギー検査は陰性となります。

HOME

ブログカレンダー

2026年2月
« 1月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME