💡フルミストを受けたあと、「インフルエンザ陽性」と言われた!? それって本当に感染?
こんにちは。
ユアクリニックお茶の水の杉原桂です。
今日は、少しややこしいけれど、とても大切な「フルミスト接種後のインフルエンザ検査結果」についてお話しします。
🌬️フルミストってどんなワクチン?
「フルミスト(FluMist)」は、鼻から吸い込むタイプのインフルエンザワクチンです。
一般的な「注射するインフルエンザワクチン」と違い、弱くした生きたウイルス(生ワクチン)を使っています。
この“弱くしたウイルス”は、実際の感染を起こすほど強くはありませんが、体の免疫を鍛えるために一時的に鼻やのどで増えることがあります。
そのため、「感染したように見える」ことがあるのです。
🔍フルミストのあとに「インフルエンザ陽性」と言われることがある理由
接種後しばらくの間、フルミスト由来のワクチンウイルスが鼻やのどに残る場合があります。
そのウイルスを検査が「インフルエンザウイルス」として反応してしまうことがあり、迅速検査で“陽性”になることがあるのです。
実際に、国内で行われた臨床試験(J301試験)でも、
フルミストを受けた608人のうち11人にインフルエンザ様の反応があり、
その中の9人は接種後2〜8日の間に検査で陽性反応が出たと報告されています。
(これはワクチン由来のウイルスによる反応と考えられています。)
😷「陽性」と出たら本当に感染しているの?
ほとんどの場合、本当のインフルエンザ感染ではありません。
フルミストのウイルスが鼻やのどで一時的に存在しているだけで、自然に消えていきます。
例えるなら、
「風邪をひいたふりをして免疫を鍛える“リハーサル”」をしているようなものです。
ただし、熱や強い症状が出るときは、ワクチン以外のウイルス感染の可能性もあるため、医師に相談するようにしましょう。
🩺院長からのアドバイス
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フルミストのあと1週間ほどは、検査結果に注意が必要です。
「陽性=感染」とは限りません。 -
症状が軽く、体調が安定している場合は心配しすぎなくて大丈夫です。
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不安なときは、「いつワクチンを受けたか」を医師に伝えると、判断がより正確になります。
フルミストは「痛くない」「針が怖いお子さんにも優しい」ワクチンとして有用ですが、
こうした“検査結果の落とし穴”を知っておくことで、安心して接種を受けられます。
