メニュー

「ヘルメット治療、途中でやめるってこともあるの?」〜かける君のドキドキ物語〜

[2025.06.07]

今日は、赤ちゃんの頭の形を整えるベビーヘルメット治療について、ご家族が「もし途中で治療を諦めなければならないとしたら?」という、少しデリケートなご質問にお答えしたいと思います。ユアクリニックお茶の水に相談に来てくれた、元気いっぱいのかける君と、そのご家族の物語を通してお話ししますね。

 

ユアクリニックお茶の水の診察室に、大きな瞳がキラキラ輝く、生後6ヶ月のかける君がママとパパと一緒にやってきました。かける君は、寝ている間にいつも同じ方向を向く癖があり、後頭部が少し平らになっているのがママの心配でした。

「先生、かけるの頭の形、やっぱり気になって…」と、ママがベビーヘルメット治療について相談してくれました。私は、かける君の頭の形を丁寧に診察し、ヘルメット治療が適していることを説明しました。ママとパパは、かける君の頭の形がきれいになることを願って、治療を始めることを決めました。

ヘルメットをつけ始めた頃のかける君は、最初は少し不思議そうに触っていましたが、すぐに慣れてくれました。ママとパパも、ヘルメットのお手入れや装着方法をしっかりと守ってくれました。

しかし、治療が順調に進んでいたある日、ママから電話がありました。

「先生、実は急な転勤が決まってしまって…!」「えっ、それは大変ですね。どちらへ?」と私が尋ねると、ママは申し訳なさそうに「九州なんです…」と答えました。

そうです、ご家族の都合で、遠くへ引っ越さなければならなくなったのです。ユアクリニックお茶の水への通院が物理的に難しくなってしまうケースです。これは、残念ながら治療を中断せざるを得ない大きな理由の一つになります。まるで、育てていた可愛いお花の鉢植えを、遠い場所に引っ越すためにお友達に託すような、そんな寂しい気持ちになりますね。

「慣れない土地で、新しい病院を探すのも大変ですよね…」と、ママは不安そうでした。私は、信頼できる九州のクリニックを外来小児科学会のWEBサイトからご紹介し、これまでの治療経過をきちんと伝え、スムーズに引き継ぎができるよう手配しました。ご家族の転勤は、私たちが治療を途中で断念せざるを得ない、やむを得ない事情の一つです。

「あれ?ヘルメット、自分で外しちゃった!」〜かける君の成長物語〜

転勤の件とは別に、もう一つ、治療を続けるのが難しくなるケースがあります。

かける君は、ヘルメット治療を始めて数ヶ月が経ち、順調に頭の形が整ってきていました。ところが、ある日のことです。ママが「先生、最近、かけるがヘルメットを自分で外しちゃうんです!」と、困った様子で診察室に入ってきました。

なんと、かける君は、生後8ヶ月になり、手の力が強くなってきたのと同時に、「自己主張(じこしゅちょう)」、つまり「自分がこうしたい!」という気持ちが芽生えてきたのです。ヘルメットをかぶるのが嫌だと感じると、自分でヘルメットを引っ張って外してしまうようになったのです。さらに、ヘルメットの内側にあるクッションをちぎって、口に入れようとしてしまうこともあったそうです。

これは、赤ちゃんの成長の証ではあるのですが、ヘルメット治療を継続する上では大きな課題となります。ヘルメットを正しい時間、きちんと装着し続けることができなければ、治療の効果は得られません。また、クッションを口に入れてしまうのは、誤嚥(ごえん)と言って、のどに詰まらせてしまう危険性もあります。

「何度注意しても、すぐ外しちゃうし、おもちゃだと思って噛もうとするんです」と、ママは本当に困り果てていました。まるで、可愛いいたずら盛りの子猫が、首輪を嫌がってすぐ外してしまうような感じです。

私も、かける君がヘルメットを自分で外してしまう様子を診察室で見て、その成長ぶりに驚きつつも、治療の継続が難しいと判断せざるを得ませんでした。赤ちゃんの安全が第一ですからね。この場合は、無理にヘルメットをつけ続けるよりも、治療を一度中断し、赤ちゃんの成長に合わせて別の方法を検討したり、経過を観察していくことになります。

治療の断念は、決して「失敗」ではありません

ベビーヘルメット治療は、赤ちゃんの頭の形をきれいに整えるための素晴らしい方法ですが、今回お話ししたように、ご家族の都合や、赤ちゃんの成長段階によっては、途中で治療を断念せざるを得ない場合があります。

転勤で通院が難しくなることや、お子さんが自己主張をしてヘルメットを装着できなくなることは、決してママやパパのせいではありません。それは、お子さんの成長の証であり、ご家族の生活の変化です。

わたしは、ベビーヘルメット治療以外にも、小児アレルギーや小児漢方など、お子さんの健康を多角的にサポートすることを大切にしています。そして、一番大事にしているのは「予防」です。安全なワクチン接種を通じて、お子さんを病気から守ることに力を入れています。

たとえヘルメット治療を途中で終えることになっても、それは「失敗」ではありません。私たちは、お子さんの成長段階やご家族の状況に合わせて、常に最適な方法を一緒に考えていきます。大切なのは、お子さんが健やかに、そして笑顔で成長していけることです。

お子さんの頭の形について心配なこと、ベビーヘルメット治療についてもっと知りたいこと、その他、お子さんの健康で気になることがあれば、いつでもユアクリニックお茶の水の杉原にご相談ください。私たちは、お子さんとご家族が安心して毎日を過ごせるよう、全力でサポートさせていただきます。

HOME

ブログカレンダー

2026年1月
« 12月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME