赤ちゃんの頭の形における変形は重症だと、いろいろな症状に関わっている
面白い論文をみつけたので紹介しておきましょう
大学競泳選手における位置的斜頭と腰部・下肢の障害既往および静的バランス能力との関連
甫本研太, 藍原康雄, 山川啓介, 大山音々, 竹村雅裕… - 体力科学, 2026
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspfsm/75/5/75_213/_pdf
これまで、僕は 赤ちゃんの病的ではない頭蓋変形、すなわち 位置的頭蓋変形症については疾患との関わりははっきりとした根拠がなさそうだと思っていました。
しかし、今回の論文をよむと
重症レベル以上の位置的頭蓋変形においては、症状と関連があるかもしれないな、という印象がすこし強まりました。
本研究では,大学競泳選手のPPの有病率及び重症度を調査し,PPの重症度スコアと腰部及び下肢の障害既往や静的バランス能力との関連について検討した.その結果,すべての対象者においてPPが認められ,全体の約1/4の割合で最重度のPPを有していたことが明らかになった(Fig. 1b).
→ちょっとおおすぎないかな、とも思う。
Akutsu et al. 11)は, 0 〜15歳の日本人小児300例を対象にCT画像を用いてPPを評価した結果,全体の有病率は46.7%(140例)であり,7 〜15歳群でも41.5%であったことを報告している.本研究と先行研究ではPPの評価方法が異なるため単純比較には限界があるものの,本研究では先行研究よりも高い有病率が示され,大学競泳選手の多くにPPが認められる可能性が示唆された.
PPに関連する自覚症状の結果から,すべての対象者が何らかの自覚症状を有していたことが示された.特に,本研究において複数名の回答が得られた「よく肩が凝る」,「歯のかみ合わせが悪い」,「よく頭痛が起こる」の自覚症状に関しては,選手のパフォーマンスの低下に直接的に関わる症状である.
→まだ、あたまの形とこれらの症状が、因果関係としてちょくせつ結びついたわけではない。競泳で酸素不足、筋肉の過緊張でおきている症状、かもしれないのだから。
といった印象です。ただ、いえるのはまだ、私たちは、あかちゃんのあたまの形がどれだけ健康に影響するのかまだまだわかっていない、ということです。
過剰におどかす医療はすきではありませんが
ただ、大丈夫大丈夫というのも無責任だと思います。
わかっているリスクを正直にお伝えして、ご理解いただけるようにしていくことが医師の努めかな、とおもう次第です。
