新緑が目にまぶしい季節になりましたね！ゴールデンウィークは楽しく過ごせてますか？

ユアクリニックお茶の水でGWも開けている小児科専門医の杉原です。

さて、今日は赤ちゃんの頭の形について、お父さんやお母さんからよくいただくご質問にお答えしますね。

「かかりつけの先生や健診の先生は『特に治療はいらないですよ』って言うんだけど、本当に大丈夫なのかな…？」

うんうん、心配になりますよね。毎日赤ちゃんの顔を見ているお父さんやお母さんだからこそ、ちょっとしたゆがみも気になるものです。

どうして「様子見」と言われることがあるの？

実は、赤ちゃんの頭のゆがみ（専門的には「位置的頭蓋変形症（いちてきとうがいへんけいしょう）」などと言ったりします）について、少し前までの日本の小児科の教科書には、詳しい診断の方法や治療についてあまり書かれていなかったんです。だから、「病的なものでなければ、成長とともに自然に目立たなくなることが多いので、まずは様子を見ましょう」という考え方が一般的だったんですね。

例えるなら、昔は「泣いたらすぐ抱っこすると癖になる」なんて言われていたのが、今では「たくさん抱っこして安心させてあげましょう」と言われるようになったのと同じように、医療の知識や考え方も少しずつ新しくなっているんです。

心配なときはどうすればいい？

最近では、赤ちゃんの頭の形を専門的に診てくれる「頭の形外来」のような専門外来（せんもんがいらい：特定の病気や症状について、とても詳しい先生が診てくれる特別な外来のことです）を開設している病院も増えてきました。当院もそのひとつです。

もし、かかりつけの先生に「大丈夫」と言われても、

• 「本当にこのままでいいのかな？」
• 「左右の耳の位置が違う気がする…」
• 「おでこの形が気になる…」

といった疑問や心配が心の中に残るようでしたら、一度、そういった専門の医療機関で相談してみることをお勧めします。専門の先生は、たくさんの赤ちゃんの頭の形を見ていますから、より詳しい説明やアドバイスをしてくれますよ。

お父さんやお母さんが「何か気になる」と感じるその感覚は、とても大切です。心配事をそのままにせず、納得できるまで相談してみてくださいね。