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コロナ禍で見えてきた、医療と社会のちょうどいい距離感の大切さ

[2025.03.22]

こんにちは。院長の杉原です。
今日は、静岡市の病院がコロナの時期にどんな工夫をしていたかを知り、「なるほど、医療も社会もバランスが大事だな」と思ったことを、皆さんにシェアしたいと思います。

動画はこちら。

 
静岡市立静岡病院の小野寺知哉 病院長兼理事長と、医療人類学者で『コロナ禍と出会い直す』の著者 磯野真穂 東京科学大教授、お二人の対談。

◆「怖い」だけじゃない情報を伝えたかった

新型コロナウイルスが広がり始めたころ、多くの人が不安になりました。
そんな中、静岡市立静岡病院は、患者さんを受け入れるだけでなく、「怖がりすぎないで大丈夫です」という情報発信もしていたそうです。

病院の中でどんな対策をしているか、どれだけ慎重に動いているかをきちんと説明することで、市民の不安を和らげようと努力していたのです。


◆感染対策と、スタッフの疲れ。どう向き合うか

長引く感染対策の中で、「このままだとスタッフが持たない」という問題が出てきました。
たとえば、感染対策をしっかりやることと、日々の診療を続けること、その両方をどうやって両立するかは本当に難しい課題でした。

「感染をゼロにする」ことばかりを考えると、誰も動けなくなってしまいます。
だからこの病院では、感染対策を少しずつ調整しながら、患者さんのケアも大切にしていたそうです。


◆家族との面会、やっぱり大事

面会制限も厳しくなりましたよね。
でも、病院では「ご家族と顔を合わせることが、患者さんの元気につながる」と考えて、タイミングを見て面会制限を少しずつ緩和していたそうです。

感染対策は大切ですが、「人とのつながり」はもっと大切かもしれません。


◆病院だけじゃなく、社会も一緒に考えるべき

テレビでは病院の様子ばかりが取り上げられましたが、実は学校や家庭、職場など、社会のいろんな場所で不安が広がっていました。
病院だけで頑張っても、社会全体が「怖い」でいっぱいになっていたら、安心にはつながりませんよね。

病院も、地域も、そしてメディアも、一緒に冷静に状況を見つめることが次の大切なステップになると思います。


◆私たちがこれから大事にしたいこと

コロナ禍で見えたことは、「何ごともバランスが大事」ということです。
対策をしすぎても、しなさすぎてもいけない。その中間、「ちょうどよさ」を探すことが医療には求められていると思います。

当院でも、今後もしっかり感染対策は続けていきますが、同時に、患者さん一人ひとりの気持ちや生活背景も大切にしたいと考えています。

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