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【赤ちゃんのヘルメット治療】ヘルメット、嫌がらない?ストレスにならない?パパママの心配にお答えします

[2025.06.02]
 

赤ちゃんの頭の形を整えるヘルメット治療。「治療はしてあげたいけど、赤ちゃんがヘルメットを嫌がったり、ストレスを感じたりしないかな…」これは、治療を始める多くのパパママが抱える、とても切実な心配だと思います。今日はこの大切なポイントについて、皆さんと一緒に考えていきましょう。

つい数日前、当院でヘルメット治療をスタートしたばかりの結奈(ゆいな)ちゃん(生後5ヶ月)のお母さんが、少し曇った表情で診察室に入ってこられました。

「先生、こんにちは。結奈のことでちょっとご相談があって…」

お母さんの声には、心配の色が浮かんでいました。 「ヘルメットを着け始めてから数日経つんですけど、なんだか結奈がいつもよりぐずることが多い気がするんです。ヘルメットを触って嫌そうな顔をしたり、夜も前より起きるようになったり…。もしかして、ヘルメットが結奈にとって大きなストレスになっているんじゃないかって、心配で…」

そう話すお母さんの目は、愛情深い眼差しで結奈ちゃんを見つめていました。大切な我が子が不快な思いをしているかもしれない、というのは親として本当につらいですよね。

「お母さん、ご心配ですよね。結奈ちゃんの様子がいつもと違うと、すぐに気づかれるのは、お母さんが結奈ちゃんのことをしっかり見ていらっしゃる証拠ですよ。」 僕はまず、お母さんの不安な気持ちを受け止め、それからゆっくりとヘルメットと赤ちゃんの反応についてお話し始めました。

「まず、とても大切なこととして、『赤ちゃんがヘルメット治療でストレスを感じているかどうか』を、医学的に、あるいは誰が見ても同じようにわかる形(これを客観的(きゃっかんてき)に判断すると言います)で正確に知ることは、実はとても難しいのです。」

「そうなんですか…」お母さんの表情がさらに曇ります。

「はい。でも、これもお伝えしたいのですが、ヘルメット治療は、正しく調整されていれば痛みを感じるものではありません。ヘルメットが直接当たって痛い、ということはないように、僕たち専門医がしっかりフィットを調整しています。」

「痛みはないんですね。それは少し安心しました。」

「ただ、治療を始めたばかりの頃に、お母さんがおっしゃるように、『寝返りがしにくそうだな』とか、『夜中にふと目を覚ますことが増えたかな』といった変化が見られることは、確かにあるんです。でもそれは、多くの場合、痛みや強いストレスというよりも、ヘルメットという“慣れないもの”に対する戸惑いや違和感からくるものなんですね。」

僕は、結奈ちゃんのお母さんに、こんな例え話をしました。 「例えば、私たちが新しい靴を初めて履いた時のことを思い出してみてください。最初はちょっと足に馴染まなくて、なんだか歩きにくいな、とか、少し締め付けられる感じがするな、って思うこと、ありますよね? でも、何日か履いて歩いているうちに、だんだん自分の足にフィットしてきて、いつの間にかその靴のことが気にならなくなっている。赤ちゃんにとってのヘルメットも、最初はそんな感じに近いのかもしれません。今まで頭には何も着けていなかったのに、急に何かをすっぽりかぶるわけですから、最初は『なんだこれ?』って戸惑うんですね。」

結奈ちゃんのお母さんは、少し納得したように頷きました。

「大切なのは、焦らず、結奈ちゃんのペースに合わせて、少しずつヘルメットに慣れていってもらうことです。多くの赤ちゃんは、装着時間を短い時間から始めて、徐々に延ばしていくことで、だいたい1~2週間くらいでヘルメットを着けている状態に順応してくれることが多いんですよ。」

僕は、結奈ちゃんのヘルメットのフィット具合を再度確認し、肌に赤みや圧迫痕がないかしっかりチェックしました。 「結奈ちゃんのヘルメットの当たり具合は問題なさそうですね。装着スケジュールも、今は無理のない範囲で進めていますから、もう少し様子を見てみましょう。もし、ぐずりが続くようでしたら、装着時間を一時的に短くしたり、こまめに休憩を挟んだりするのも良い方法ですよ。」

「そうなんですね。少しずつ…」

「はい。そして、お母さんが結奈ちゃんの小さな変化に気づいてあげられることが、何より大切です。もし、どうしても心配な様子が続くようでしたら、いつでもご相談くださいね。当院では、ベビーヘルメット治療以外にも、例えばアレルギーが原因で機嫌が悪くなっている可能性がないかとか、時には体に優しい漢方薬で赤ちゃんのちょっとした不快感を和らげるお手伝いもできる場合があります。赤ちゃんの専門家として、色々な角度からサポートさせていただきますよ。」

僕の言葉に、結奈ちゃんのお母さんの表情がふっと和らぎました。 「先生のお話を聞いて、少しホッとしました。痛みがあるわけではないこと、そして焦らなくていいんだって分かって、気持ちが楽になりました。結奈のペースで、ゆっくり慣らしていこうと思います。」

赤ちゃんの「いつもと違う」に気づいたら…

ヘルメット治療を始めたばかりの赤ちゃんが見せるちょっとした変化。それは、赤ちゃんからの小さなサインかもしれません。

  • 無理強いしない: 嫌がる時は一度外して、少し時間をおいてから再装着してみましょう。
  • 少しずつ慣らす: 最初は短い時間から。赤ちゃんの様子を見ながら、徐々に装着時間を延ばしていきましょう。
  • 肌の状態をチェック: ヘルメットを外した時には、頭皮に強い赤みや傷がないか確認しましょう。
  • たくさん褒めてあげる: ヘルメットを上手に着けられたら、たくさん褒めてあげてくださいね。
  • 心配な時は専門医に相談: どうしても気になる様子が続く場合は、遠慮なくかかりつけの小児科医や、ヘルメット治療の専門医に相談しましょう。

私たちユアクリニックお茶の水では、赤ちゃんの頭の形のご相談はもちろん、治療中のご不安や疑問にも、いつでも丁寧にお答えしていきたいと思っています。赤ちゃんとご家族が、安心して治療に取り組めるよう、これからも全力でサポートさせていただきますね。

結奈ちゃんも、きっとすぐにヘルメットと仲良くなれるはずですよ! それでは、また。

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