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赤ちゃんの夜泣き

夜泣きとは?原因と対処法について

日中は元気に過ごし、母乳やミルクもしっかりと飲めている赤ちゃんが、夜になると突然激しく泣き出すことがあります。これといった明確な理由が見当たらないにもかかわらず、毎晩のように繰り返されるこの現象は、多くの保護者を悩ませる課題です。しかし、医学的な視点から見れば、夜泣きは赤ちゃんの脳が健やかに成長している証のひとつでもあります。

夜泣きはいつから始まる?いつ終わる?

夜泣きが始まる時期には個人差がありますが、一般的には生後3ヶ月から4ヶ月頃から見られるようになります。そして、多くの場合、1歳6ヶ月を過ぎる頃には自然と落ち着いていきます。この期間、親御さんは心身ともに疲弊しがちですが、これには終わりがあるということをまずは知っておいてください。

夜泣きの原因

夜泣きの直接的な原因を特定することは、実は医師であっても容易ではありません。喉の渇き空腹室温の不適切さおむつの汚れといった不快感、あるいは日中の刺激による興奮や不安などが複雑に絡み合っています。例えるなら、赤ちゃんの脳は夜寝ている間に、昼間に取り込んだ膨大な情報を整理し、心の引き出しにしまう作業をしています。その整理作業がうまくいかなかったり、情報量があふれたりしたときに、泣き声という形で感情が漏れ出してしまうのです。いわば、脳の成長に伴う一時的なシステムエラーのようなものと考えてよいでしょう。

夜泣きの具体的な対処法

具体的な対処法としては、まずはお子さんに安心感を与えることが最優先です。背中を優しくさすったり、穏やかな子守唄を聞かせたりすることで、副交感神経を優位にし、リラックスした状態へ導きます。それでも泣き止まない場合は、一度抱きしめて体温を伝え、物理的な安心感を与えてあげてください。

漢方薬という対処方法もあります。抑肝散(よくかんさん)、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などがよく使われ、自律神経を整えたり、神経の高ぶりを鎮めたりする目的で、体質に合わせて処方されます。

世間では、スーパーのビニール袋をくしゃくしゃとさせる音がよい、反町隆史さんのPOISONがよい、などいろいろあります。いくつかのメディアや専門家による科学的な考察や検証動画が存在しますが、医学論文として確立された研究結果はありません。試す価値はあると思います。鳥のおもちゃ(FranFranで買い求めたもの)が唄い出すと泣き止む赤ちゃんも当院では観察されました。

いつもとはちがう、予想だにしない聴覚的刺激、視覚的刺激、体感覚的刺激がはいってくることが 大切かと思います。

日中の過ごし方と夜泣きの関係

また、1歳に近いお子さんの場合は、日中の活動量も大きく影響します。日中に太陽の光を浴び、十分に体を動かして遊ぶことで、睡眠を促すホルモンが適切に分泌されるようになります。昼間の活動は、夜の深い眠りを作るための大切な準備運動なのです

保護者の心のケアも大切です

あらゆる手段を講じても夜泣きが続く場合、保護者の方が無理をしてすべてを受け止めようとする必要はありません。ときには、赤ちゃんが安全な場所にいることを確認した上で、あえて少し距離を置く、あるいは開き直って赤ちゃんのペースに付き合うといった心のゆとりを持つことも大切です。親御さんの笑顔が消えてしまうことが、お子さんにとって最も避けたい事態だからです。私たちは、成長の過程にあるお子さんと、それを支えるご家族を全力でサポートいたします。

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