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赤ちゃんの目やに

生まれたばかりの赤ちゃんの目がいつも潤んでいたり、目やにが頻繁に出たりすることに不安を感じる保護者の方は少なくありません。これは、多くの新生児に見られる鼻涙管閉塞という状態が原因である可能性が高いものです。ユアクリニックお茶の水では、この症状のメカニズムと、ご家庭でできる適切なケアについて、医学的な視点から解説いたします。

赤ちゃんの涙腺:涙の排水システムとは?

私たちの目には、常に表面を潤すための涙が流れています。通常、役目を終えた涙は目頭にある小さな穴から取り込まれ、「鼻涙管」という細い管を通って鼻の奥へと排出されます。例えるならば、目は「蛇口の開いた洗面台」であり、鼻涙管はその「排水管」のような役割を担っています。

赤ちゃんのなかには、生まれつきこの排水管の通り道が非常に狭かったり、出口が薄い膜で塞がっていたりする子がいます。排水がうまくいかなければ、水は洗面台からあふれ出し、涙としてこぼれます。さらに、溜まった涙に細菌が繁殖すると、粘り気のある「目やに」へと変化するのです。

鼻涙管閉塞は自然に治る?自然な発達を待ちましょう

統計的に見て、鼻涙管閉塞を持つ赤ちゃんの半数以上は生後2か月頃までに、そして90パーセント以上の子が1歳を迎えるまでには、成長とともに管が広がり自然に治癒します。焦って処置を急ぐ必要はなく、まずは成長を見守ることが基本となります。

家庭でできる鼻涙管閉塞のケア:3つのポイント

日々の生活では、以下の点に留意して清潔を保ちましょう。

  • 涙を優しく拭き取る

    目やにを伴わず、涙だけが溢れている場合は、清潔なガーゼや綿棒でこぼれた涙をそっと吸い取るだけで十分です。無理にこする必要はありません。

  • 適切な点眼薬の使用

    目やにが黄色く濁っていたり、目頭が赤く腫れたりしている場合は、細菌感染を起こしている兆候です。その際は、医師が処方した抗菌作用のある目薬を使用し、炎症を抑えます。

  • 目頭のセルフマッサージ

    目薬をさした後に、目頭から鼻の脇にかけて指の腹で優しく数回押し下げるマッサージを行います。これにより、排水管内に圧力がかかり、詰まりや膜が通りやすくなる効果が期待できます。

専門的な治療が必要な場合とは?

眼科では、細い針金状の器具を管に通して物理的に開通させる処置を行うこともあります。しかし、前述の通り1歳までにほとんどが自然治癒することを踏まえれば、私たちはまず「気長に待つこと」を推奨しています。

赤ちゃんの健やかな成長を信じ、適切なケアを続けながら様子を見ていきましょう。気になる症状が続く場合は、いつでも当院へご相談ください。

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