6-7ヶ月健診がおわったら
まずは、6-7ヶ月健診、お疲れ様でした!
寝返りが上手になったり、おすわりが安定してきたり、早い子だともうハイハイが始まっていたり。日に日にできることが増えて、本当に見ていて飽きない時期ですよね。パパやママの顔もしっかり認識して、あやすとニコーッと笑ってくれる。もう、たまらない可愛さだと思います。
ただですね…実は、この時期から1歳くらいまでが、小児科医の目線で言うと一番ヒヤッとしやすい時期でもあります。
なぜなら、赤ちゃんの世界が爆発的に広がるから。
今までは手の届く範囲だけだったのが、ハイハイや伝い歩きで、あっという間に家中の探検を始めます。赤ちゃんにしてみれば「わーい!冒険だ!」とワクワクしているんでしょうけど、大人の目線から見ると、家の中って危険がいっぱいなんですよね。
僕もね、自分の子育てを思い出すと、ヒヤッとした経験、ありますよ。ちょっと目を離した隙に、観葉植物の土を掴んで口に入れようとしていたり…(苦笑)。本当に、一瞬なんです。
だから、この時期は事故予防が何よりも大切。
赤ちゃんの事故予防:家庭で注意すべきポイント
例えば、誤飲。タバコや、お薬、化粧品、洗剤のボトル。赤ちゃんにとっては、色や形が面白くて、最高のおもちゃに見えちゃうんです。特にタバコなんかは、水に浸かっているとニコチンが溶け出して、それを一口でも飲んだら大変なことになります。ボタン電池や、硬貨も危ないですね。
対策はシンプルです。赤ちゃんの目線になって、危険なものを徹底的に排除する。目安は1メートル以上の高さに置くか、鍵のかかる戸棚にしまうこと。これ、家族全員のルールにしちゃいましょう。
それから、やけど。つかまり立ちを始めると、テーブルの上にあるものに手を伸ばします。もしテーブルクロスを敷いていたら…それを引っ張って、上にある熱いお味噌汁やコーヒーがドバッとかかったら…!想像するだけで、本当に怖いですよね。炊飯器の蒸気や、アイロン、ストーブも要注意です。
そして、転落と水回り。階段には必ず柵(さく)を。玄関やベランダも、勝手に出られない工夫が必要です。お風呂場も危険ゾーン。浴槽に残り湯をためておくのは、絶対にやめましょう。赤ちゃんは、たった10cmの水深でも溺れてしまうことがあるんです。浅いから大丈夫は、通用しません。
万が一のために、「#8000(小児救急電話相談)」や「中毒110番」の電話番号は、冷蔵庫とか見やすいところに貼っておくと安心ですね。
6-7ヶ月からの予防接種:スケジュールと注意点
さて、お家の安全対策と並行して、もう一つ大事なことがあります。そう、予防接種です。
僕は小児科医として、アレルギーや漢方治療にも力を入れていますが、一番の願いはそもそも病気にならないこと、つまり予防なんです。お子さんを深刻な病気から守るため、人類が手に入れた最強の武器がワクチンだと、僕は本気で思っています。
この6-7ヶ月という時期は、それまでに受けてきた予防接種のおさらいに良いタイミングです。母子健康手帳をちょっと開いてみてください。
2ヶ月から始まった、B型肝炎、ロタワクチン、小児用肺炎球菌、五種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ)。BCGも、もうお済みですよね?
もし、「あれ、これ受けてないかも?」というものがあったら、すぐに小児科に相談してください。スケジュールを一緒に組み直しましょう。
1歳以降の予防接種スケジュール
そして、これから先、1歳のお誕生日を迎えたら、いよいよ大切なワクチンが待っています。MR(麻しん・風しん混合)ワクチンです。特に麻しん(はしか)は、感染力がものすごく強くて、肺炎や脳炎を引き起こす怖い病気です。必ず受けてくださいね。他にも、水ぼうそうやおたふくかぜ、そして今までに受けたワクチンの追加接種も始まります。
追加接種っていうのは、例えるなら復習です。1回目で覚えた免疫の記憶(抗体)が、時間が経つと少しずつ弱まってしまうので、もう一度ワクチンを打つことで「あ、この敵、覚えてるぞ!」と免疫を強く活性化させるんです。
1歳を過ぎると、市町村からのお手紙(接種券)が来ないものも多くて、ついつい忘れがちになります。ユアクリニックお茶の水では、そういったスケジュール管理も、皆さんと一緒に確認しながら進めていきますから、安心してください。
アレルギー体質のお子さんのワクチン接種
中には、「うちの子、アレルギー体質だからワクチンが心配で…」というお父さん、お母さんもいらっしゃるかもしれません。そういう時こそ、僕たちを頼ってください。安全に接種できる方法やタイミングを一緒に考えますし、場合によっては漢方薬などで体調を整えながら進める、なんていう方法もご提案できますよ。
赤ちゃんの成長を楽しみましょう
さあ、これからハイハイが始まって、後追いが始まって…ママはトイレに行くのも一苦労!なんて、嬉しい悲鳴が聞こえてくる時期です(笑)。後追いも、パパやママを特別な、大好きな人と認識した、素晴らしい成長の証ですよ。
大変なことも多いですけれど、赤ちゃんの今は、本当に一瞬で過ぎ去っていきます。どうか、その成長の一瞬一瞬を楽しんでください。
そして、何か心配なことがあったら、1歳児健診を待たずに、いつでもユアクリニックお茶の水に寄ってくださいね。気になることは、母子手帳の隅っこでも、スマホのメモでもいいので、書き留めておいてください。
僕たちはいつでも、皆さんの一番の味方でありたいと思っています。
